米物理学会が発行する専門誌「フィジックス」は2013年12月30日に、2013年度の国際物理学界における11項目の重大進展(Highlights of the Year)を発表した。中国科学技術大学教授の潘建偉氏と張強氏、馬雄峰氏、陳騰雲氏らによる、量子ハッキングのリスク解消に関する研究成果が入選した。中国青年報が伝えた。
潘氏らの研究成果は、2013年9月24日に出版された世界的な物理専門誌「フィジカル・レビュー・レターズ」に掲載され、米国の「サイエンス」、「フィジックス」、英国の「エコノミスト」などを含む、欧米の科技メディアに報じられた。
潘氏らの量子通信・量子計算分野の研究成果が、欧州物理学会もしくは米物理学会の国際物理学「年間重大進展」に入選するのはこれが10回目で、中国の量子通信研究が世界をリードする地位を維持していることを示した。
「Physics」は「量子が勝利した一年――ただし、量子コンピュータは不在」と題する記事の中で、中国人科学者が量子ハッキングのリスクの解消に成功した重要な成果を伝え、「量子コンピュータは遠い未来の産物だが、科学者は2013年に一連の量子情報・量子通信の勝利について伝えた。量子暗号については、二つの独立した研究機関が新たな暗号手段を発表し、絶対的な安全性を提供し、量子ハッキングのリスクを解消した」と報じた。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月7日