中国の極地観測船「雪竜号」は北京時間7日午後5時50分、風向きが変わった有利なタイミングを見計らい、厚い流氷に覆われた海域を脱出した。現在はすでに流氷の少ない海域に入り、航行を続けている。
科学観測の任務を担う雪竜号は2013年12月25日、南極で立ち往生していたロシアの砕氷船「アカデミック・ショカリスキー号」から緊急救助信号を受け、遠路はるばる救助に駆けつけた。雪竜号の搭載ヘリ「雪鷹12」は今年1月2日、同船の乗員52人を救助し、オーストラリアの砕氷船「オーロラ・オーストラリス号」に移した。しかし気象状況の激変により、雪竜号も密集した流氷に包囲された。雪竜号が立ち往生していた海域で7日に西の強い風が吹き、雪竜号はこの有利なタイミングを利用した。雪竜号は早朝から14時間以上の努力を経て、ついに脱出に成功した。
雪竜号は現在、南緯66度45分、東経144度50分の、流氷の少ない南極海の海域を航行している。海面には流氷がほとんどなく、雪竜号は南極大陸を巡る科学観測を続けている。(編集YF)
「人民網日本語版」2014年1月8日