2014年2月20日  
 

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福島の児童、なぜ甲状腺がんにかかりやすいのか?

 2014年02月20日14:25
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 福島県で甲状腺がんと診断されている児童数が33人に達し、昨年11月の26人から7人増加した。福島県の児童の間で、なぜ甲状腺がんが多発しているのだろうか?科技日報が伝えた。

 甲状腺がんと放射線量の間にはどのような関係があるのだろうか?放射線量の安全範囲は何ミリシーベルト以内なのだろうか?なぜ児童の方が発症しやすいのだろうか?記者はこれらの疑問を巡り、このほど解放軍総病院第一付属病院腫瘍一課主任、博士生指導員の肖文華氏と、北京大学第一医院血液内科主任医師の王文生氏を取材した。

 ◆放射線量と甲状腺がんの密接な関係

 肖氏は、「甲状腺は人体で最大の内分泌腺だ。甲状腺ホルモンは甲状腺から分泌されるホルモンで、人体の正常な成長・発育を維持する非常に重要な要素だ。ヨウ素は甲状腺ホルモンを分泌する上で必要な原料だ。ヨウ素の含有量と甲状腺がんの間には、直接的な関連性がある」と指摘した。

 肖氏は、放射線量と甲状腺がんの高い関連性について、「甲状腺は放射線に直接さらされるが、これは重要な要因だ。それから甲状腺がんは幼児期に接触した放射線量と関連しており、接触した年齢が早いほどがんの発症率が高まり、発症する年齢が低くなる。日本の放射能汚染は、児童に大量の放射線を浴びせた特殊な例だ」と語った。

 ◆ヨウ素131が原因か

 王氏は、「福島の甲状腺がんの発症率が上昇しているのは、原発の放射能汚染により、ヨウ素131という大量の放射性物質が出たためかもしれない。これはヨウ素の放射性同位体で、甲状腺はこれを吸収すると損傷を受ける。放射線をどれほど浴びればがんになるかについては具体的な数値がないが、医学界では浴びる量が増えるほど危険性が高まるとされている。甲状腺ホルモンは成長・発育の維持、代謝促進などの多くの重要な機能を持つ。甲状腺はヨウ素を利用し、甲状腺ホルモンを生成する。ゆえにヨウ素131が甲状腺ホルモンの原料として甲状腺に吸収された場合、発生する放射線が甲状腺の細胞の染色体を傷つけ、深刻な場合は染色体の断裂を引き起こす。人体には染色体の自己修復能力が備わっているが、修復の中でミスが発生した場合、正常な細胞が悪性の細胞に変わり、甲状腺がんの原因になる。甲状腺上の皮膚の細胞が悪性腫瘍に変化した場合、甲状腺がんと呼ばれる。甲状腺のリンパ節の細胞が悪性腫瘍に変化した場合は、甲状腺リンパがんと呼ばれる」と説明した。

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