円明園から流出のブロンズ像 1400万ユーロで落札 (2)
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パリのグラン・パレでパリ時間の25日午後7時(北京時間26日午前2時)、世界的なデザイナーの故イブサンローラン氏とピエール・ベルジェ氏が集めた美術品のオークションが開催された。フランスのクリスティーズ社は中国の反対も顧みず、円明園から流出したねずみとうさぎの頭部のブロンズ像をオークションにかけ、それぞれ1400万ユーロで落札された。
オークションでは、会場に集まった欧米からの買主や電話で参加した買主が壮絶なやり取りを繰り広げた。まず、ねずみのブロンズ像が1000万ユーロから始まり、最終的には1400万ユーロで会場の参加者が落札。続くうさぎのブロンズ像も同じ価格で電話の参加者によって落札された。落札者は明らかにされていない。
ねずみとうさぎの頭部のブロンズ像は円明園から流出した「十二支動物像」のうち、所在がわかっている2体。「十二支動物像」は第2次アヘン戦争時に流出したもので、すでに牛、猿、虎、猪、馬の5体は返還されたが、竜、蛇、羊、鶏、犬の5体は今も行方不明となっている。(編集KA)
「人民網日本語版」2009年2月26日