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                                                ――宮下匠規さん

【第57回】

     全くダンスができないおばあちゃんが入ってきてどれくらいで踊れるようになるんですか?

     できるようになるのは2、3ヶ月ですね。だんだんとですよ。僕たちでも2、3年くらいしか踊っていないのと10年クラスとでは動きに差ができるのは当然です。中国のおばあちゃんのいいところは、食いつきがいいというか、できないとはいわないんですよ。それ教えてください、と難しいステップでもみんな一緒にやる。これは中国のおばあちゃんのパワーですね。

     あと、僕が教えているおばあちゃんたちはみんな「きれい」なんですよ。化粧をちゃんとしておしゃれだし、どんどんきれいになっています。踊っているから発汗作用できれいになるというのはありますが・・・(笑)。これはいいことですよね。おばあちゃんたちが健康になれば病気にならないし。病気になるとつきっきりになるから家族も困らないし。おばあちゃんたち、週3で2時間半踊っているんですよ。よくそんなに踊っているなと思いますよね(笑)。健康、本当に健康。こっちまでパワーをもらいます。それを中国全土に広めていきたいし、逆に日本にも伝えていきたいですね。

     中国の子供たちにもダンスを教えたことがあるそうですが、いかがでした?

     「2009我的夢想(パフォーマンスの夢)」っていう番組の中で、若い女の子を教えるはずだったんですけど、恥ずかしがって出てこなかったんですね。それで、「会場にいる子供さんたち出てきていいよ」と声をかけたら、子供が20人くらい出てきて、みんなドレットヘアーにしてたり変なんですよ(笑)。メタボの子とか、これは権力者の息子だなっていう子もいたし(笑)。教える時に若い人たちに教える教え方だったらわからないだろうと思って、「窓を開いてー」「ヒモを引っ張ってー」って踊るとそれが踊りになるよう教えたんですよ。最初は言葉が通じないんじゃないかって心配しましたが、それが予想外に和気藹々とできて、これは結構いけるかもしれないと。日本では今子供のヒップホッフが強いんですよ。中国は今ちょうどその段階にきています。

     ストリートダンスは若者がするイメージが強いですが、おばあちゃんや子供たちまで興味を持ち始めているんですね。

     中国ではどうしてこれまでおばあちゃんや子供の市場ができていなかったかというと、おばあちゃんや子供に話しを合わせて教えられる若い子がいなかったんですね。会話ができないとしょうがないですから。僕はおばあちゃんも好きだし、子供も好きだから会話ができるんですよ。自分の特殊技能なんじゃないかなと思うんですけど。ストリートダンスやっている若い子たちは「俺、子供なんか教えらんねーよ」とか「え、ばーちゃん教えんの?」とかあると思うんですけど、俺は30歳を境にイメチェンしたんで・・・(笑)。

     30歳を境に・・・?

     自分の中で30までは焦りがあったんですよ。20代のうちに何かやらなきゃいけないっていう・・・。あと2年だ、あと1年だみたいな。オリンピックでテレビ局の通訳とか、東京ガールズコレクションの通訳の仕事とか、服屋やったり、焦りがあったんですけど、30超えたら40まで10年あると思って。前まで計画性ゼロだったんですけど、五カ年計画じゃないですが、5年計画を立てて35歳で何かを作れるようにやっていこうと。ストリートダンスで日中友好を実現させていくっていう目標目指して。

    その基盤が着々と出来上がってきていますね。

     前までは日本との交流は中国のダンサーがやっていたんですが、ダンスをやっている子って自由な子たちが多いから、途中でやめちゃったりするんですよ。交流がなかなか続いていかないんですね。僕はそれを続けていけるように、だんだん階段を上がっていくようにみんなをリンクさせていこうと思います。


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网友    初めてコメントさせていただきます 宮下さんの記事 大変興味深く拝見いたしました去年初めて中国に行って ほんの少しですが現地の方々と触れあう事が出来たので色々なことを思い出しながら 読ませていただきました「チームをつくらずに誰でも入ってこれるようなファミリーを、日中ダンス交流ができるプラットフォームをつくっていこうとしているんですね」こういう事を実践しておられる方がいらっしゃる事に感動しました!!私もアジアの中の日本人と言う事を改めて認識し、今自分は何ができるか?を考えていきたいと思いました 宮下さんの今後のご活躍を期待しています!
网友    落合小学校にきますか?
网友    宮下です。オランダから書き込んでいただいた方へ。書込みありがとうございます!10月中旬から中国人ダンサーを連れ、日本で四国中国地方を回って公演し日中友好をしようというプロジェクトを進めているのですが島の問題が後を引き、ビザがまだ下りておらず、眠れない日が続いております。簡単に友好に向けてといっていますが、実は大変に長い道のりであることを思い知らされます。中国は三国志のように、今日の友が明日の敵になるというお国柄です。中国からこのニュースを眺めていましたがこっちとしては日本の対応に手に汗を握っていました。島に関しての占有権や船長に対しての対応が僕たちのやっていることに直に影響を及ぼします。用は時間と労力とお金をつぎ込んで、がんばろうと目指していたことが一瞬にしてなくなってしまうんです。今回ばかりは、個人の力ではどうしようもない、無力感を感じました。中国人は個人的に付き合えばいいやつらばっかりなんです。日本人としゃべってる感じとぜんぜん変わらない。ダサくもないし、ちゃんと客観的な話し方ができるんです。でも、メディアの力って怖いですね。みんなを信じ込ませてしまう力を持ってるんですから。中国のテレビは国の宣伝機関という位置づけです。島はもともと中国のものであるという宣伝がなされていますし、国民も特にそれを疑っていません。ただ、船長を拘留するのは、国力から見ても、経済的側面をみても外交的なカードのかけ引きのレベルから見ても日本はどんな意図でもってあの判断に出たのか疑問を持っています。僕としてはどちらが悪いともいえません。領土は誰もがほしいんだという事実があるだけです。。中国の戦略的外交に対応できる人材が出てこないといけない。このままいくと両国民の中に嫌悪感が高まり、悪い結果になりかねない。個人的にはそんなことになってほしくないです。でも、これだけは言えます。国は国、人は人。大多数の中国人はやっぱり同じアジアの感覚を持った人間だし、過剰反応した結果、憎しみ合うなんて、悲しいじゃないですか。僕はそう思います。10年、20年先を見据えたそういう関係を築いていけるように微力ながら邁進していきたいと思います。宮下匠規へのメールはこちらまでtac404@gmail.com
网友     人生の約三分の二をオランダで暮らしています。
 2001年に1週間北京に旅行しました。そのとき中国の人たちと話し合えなかったことがとても残念に思い、戻ってから中国語を習い始めました。毎年9月から週1回24レッスンで4月前後には終わります。そのため、そして私の怠け癖のせいで、また年齢による記憶力の衰えから、次のシーズンが始まる頃にはかなり後戻りをしていますが、落第がないのでまだつずけております。
 この2週間ほどの日中間の争いにはかなり憂いながら注意してニュースを読んでおり、今日はこの事件について中国人はどんな見方をしているのか知りたく、検索をしているうちにこのサイトがみえたのです。
 大変感動しました。自分が意気地なしで怠け者で何の努力もせず人生を無駄にしてしまったのを思うたびに後悔していたおり、あなたのように若いのにすばらしいことをしている日本人がいるとしり、とても胸が熱くなりました。同胞であることを誇りにおもいます。
 がんばってくださいね。一つ残念なのは仲間入りさせてもらうには物理的に無理なこと。これは本当に残念。
 このサイトを見た人は必ず感動するはずです。その感動が周りの人たちを動かし、その輪が津波のようにだんだん強く、大きくなって日中間の誤解や不信感など全部洗い流してほしいものです。
 ご成功をお祈りいたします。
 *2008年には成都から香港まで2週間あまり旅行し前回とはまた違う中国を見せられその大きさに圧倒されました。
 食事も安くておいしく、あなたの好物の卵とトマトの炒め物もよくいただきました。作り方ご存知ですか?
 中国語では三国志をよんでいます。
网友    守先生、宮下です。僕も本当に感激です!こんなところでコメントをいただけるなんて。日中友好とこちらの生活を維持していくのとの両立が難しいところもあり、挫折しそうになっていたのですが、見てくれている人がいるんだなと思うと、やる気が出てきました。今度日本に帰った時は絶対電話しますね! がんばります!!
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