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                                              ――松浦新さん

【第69回】

     ブルース・リー、ジャッキー・チェン、ジェット・リーによって世界中に知れわたり、人々をとりこにした中国武術。10歳から日本で中国武術を習い始め、全日本大会3連覇、日本代表として世界大会で銅メダルを獲得するなど華々しく活躍してきた松浦さん。ところが、北京五輪への出場枠を手に入れながら、ひざのけがで最終選考に落ちてしまう。そのショックは大きく、引退後、「死ぬんちゃうかっていうくらい病んでいた」。そこから立ち上がり、膨らんできたのが中国武術を通して常に身近にあった中国への思い。俳優になろうと中央戯劇学院で演技の勉強を始めて1年、舞台や映画に出演し、充実した日々を送る松浦さんに話を聞いた。


     日本で拳法をやってる人って珍しいと思うんですけど、何がきっかけで10歳から拳法を習い始めたんですか?

    母親が太極拳の先生で、「カンフーがあるから習ってみいへんか?」って言われて、それがきっかけで。それまでいろんな習い事をしていたんですよ。空手、スイミング、ピアノ、サッカー・・・。サッカーはずっとやっていたんですけど、中国武術をやり始めて成績を残せるようになって、中国武術に専念するようになりました。

     中国武術でも「南拳(なんけん)」の達人と伺いましたが。

     達人ではないですが、全日本大会は、春の大会で06、07、08年に三連覇、夏の大会で二連覇しました。

    国際大会で競技として採用されている主な種目には、長拳(ちょうけん)と南拳と太極拳の3つがあります。長拳は北の方の拳法で、南拳は南の方の拳法。その中で僕は南拳をやっていました。

     アクションスターの李連杰(ジェット・リー)も本格的な中国武術ができることで有名ですね。彼はどの種目を?

     ジェット・リーは全部できるんじゃないですか。いちお、僕も長拳と南拳ができるんですよ。長拳は中国武術の基本で、一番最初にみんなが習うんです。それから長拳を続ける人もいれば、南拳や太極拳に移行する人もいます。2007年の世界大会は北京であり、その時にジェット・リーが来ていて、写真を撮ってもらいました。

07年の世界大会で銅メダル獲得。憧れのジェット・リーと。(左側の前から2番目が松浦さん)

    日本の中国武術のレベルは世界的にどうですか?

    日本は、国際大会に出てメダルを獲って帰るくらいレベルが高いです。日本以外の国は、中国もロシアもほとんどがプロなんですが、そのプロが出る大会でアマチュアの僕らがメダルを獲っていました。

     世界チャンピオンの、中国人の先生が教えてくれていましたし、毎年年末は日本代表の合宿で中国のプロチームと練習していました。

    突然変なことを伺いますが、武術ができると普段何かに使えますか?けんかとか・・・

     ぜんぜん使えないです。そういう武術じゃなかったんですよ。闘う武術というより、見せる武術だったんで。1分半の自分の型の中に難度動作とか規格とか入っていて、10点満点で審判が判定する。K1じゃなくて、フィギアスケートみたいな感じです。よく聴かれるんですけど、そんなに(けんかは)強くないです。

 

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