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                                                                               ――秀野泰之さん

【第24回】

     ある暑い日、北京の長富宮飯店(ホテルニューオータニ長富宮)の2階にある日本料理店「櫻」を訪れた。店内に入るとすぐ「いらっしゃいませ」の声。空調の効いたきれいな個室に案内され、さっと出された熱いお茶を飲んでいると、なんだか日本に戻ったような気持ちになり、外の暑さもいつしか忘れてしまった。

    「櫻」の秀野料理長は昨年の8月、北京五輪の直前に中国に来たという。中国は今回が始めて、という秀野さんに、北京の印象から中国人の食文化に至るまで、いろいろな話を聞いた。


     長富宮に来ることになったきっかけは?

     もともとは、東京のホテルニューオータニの和食で働いておりました。 長富宮とニューオータニはマネージメント契約をしていまして、私は派遣という形で長富宮に来ました。

    中国に来る前の気持ちは?

     どうしても中国に対してのイメージ、先入観があり、あんまりいいように思っていなかったのが正直なところです。

    一番強かったのが不安でしたね。やはり国が違いますので、一番の迷いどころは言葉でした。あと、来た当時(2008年8月)は食材問題などが騒がれていたので、仕事の都合上、そのことも心配でした。あとは人間関係ですね。

    最後に中国行きを後押ししたものは何でしたか?

    東京の親方の一言「お前なら大丈夫」ですね。

    あと、私の前任者とも一緒に仕事をしていまして、その人の「大丈夫」という意見もありました。

    中国に来て感じたことは?

     来てすぐ感じたのは、長富宮のスタッフの中国人がすごく心の温かい人たちなんですね。日本にいるときは中国人との接点もないし、先入観でマイナスのイメージで来てますので。自分から溶け込んでいけば、暖かく迎えてくれるんだとわかって、そこでまず、一つ安心したんです。これならいけるかもって、来て3日くらいで思っちゃったんですよね(笑)。

    生活面でも、言葉の面ではやはりありますが、さほど不自由は感じませんでした。

    来てから一週間で北京五輪がありましたが、いかがでした?

    はい。私たちは現場で料理をしていたので、詳しくはわかりませんが、ホテルの体育館で野球選手がキャッチボールをしたり、柔道の選手が寝技を練習したりしていたそうです。オリンピックが終盤にさしかかったころ、苦労をねぎらうための食事会が「櫻」であったんですが、その時北京に残っていた選手はほとんどいらしていただきました。

    そのときの様子を教えてください。

    はい。私たちは現場で料理をしていたので、詳しくはわかりませんが、ホテルの体育館で野球選手がキャッチボールをしたり、柔道の選手が寝技を練習したりしていたそうです。オリンピックが終盤にさしかかったころ、苦労をねぎらうための食事会が「櫻」であったんですが、その時北京に残っていた選手はほとんどいらしていただきました。

    印象に残った選手は?

    やはり北島選手。試合を行う前にはすごい緊張しているのが私から見てもわかったんです。もう近寄れないという感じ。でも食事会のときは、もうメダルも取って緊張から抜けたという開放感からか、笑顔がすごかったです。

    オリンピックを体験できたことは私にとって得るものもありましたし、オリンピックの選手とも会えて、とても充実しているという感じがしましたね。


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japanese[网友]    私も 非常に日本料理の作り方を勉強したいのです。特に今の文章を読んだ後、本当にうらやましのです
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