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                                                                               ――宮下敏子さん

【第31回】

     同じ建物に中国人の園児も通っているという面白い幼稚園ですが、交流などはありますか?

     特別に「交流だ!」とするんじゃなく、日常的に中国の先生や子どもが一緒にいるよという感じです。 庭は共同で使っているし、中国の幼稚園は踊りを一生懸命やるので、その発表会に行ったりします。互いに衣装を貸し借りしたり、孫悟空の衣装を借りたりとか 笑

     以前はわざわざ交流を計画したんですけど、中国の幼稚園がお勉強が忙しかったりして、スケジュールが合わず、できなかったんです。あんまり意味がなかったんですよね。

     幼稚園教育に中国の文化などを取り入れていますか?

     ここは北京にある幼稚園ですので、当然中国の文化は大事です。うちは日本と中国の文化をどちらも大事にしています。中国と関係のある行事、例えば、「七夕」は中国から日本に伝わってきたものなんだよと教えたり、また七五三など日本の文化も教えています。

     春節には子どもたちでギョーザを作って食べます。中国人の先生を中心に、春節の意味、遊び、爆竹を鳴らすわけ、中国の子どもたちの様子などを劇仕立てでやったりします 笑

     それから、運動は中国の武術の先生に来ていただいて、武術の型を教えていただいたり、鬼ごっこしたり走ったりと、遊んでもらっています。また、墨絵の先生にも来ていただいているんです。これも人気です。

     それから今年度は中国語遊びを始めました。すごいですよ、大人気で。子どもたちにとっては中国語は身近な存在ですから、自分の名前を中国語で言ったり、果物の名前を中国語で言ったり、歌を中国語で歌ったり、子どもたちもすごくうれしいみたいです。

     今後の抱負を教えてください

     幼児の間の数年間は、大人になってもあまり覚えていないでしょう。ご両親は「ずっと覚えていて欲しい」と思っているかもしれないけど、私はそうは思っていません。覚えている必要もない。忘れていい。でも「私たちが作っているのは子どもの血や肉なんだ。だから大事なんだ」という風に思っています。子どもがしっかり生きていくための土台の部分を作っていく幼稚園でありたいなあと思います。

     そういえば私も、幼稚園のころから「人に迷惑をかけないように」としつこく言われて育ってきた。人としての道理、嘘をつかない、道にゴミを捨てない、列にきちんと並ぶなど、このような常識の根底には、小さい頃からの心の教育があるのだと思う。中国の保護者も関心を寄せるモラルの教育、心の教育は、これから中国でますます見直されていくだろう。

プチアンケート
・あなたの出身地は?
神奈川県 。
・中国滞在歴
7年
・一番好きな中華料理は?
中華料理は好きで、嫌いなものないんですが、魚料理
・中国で一番好きな都市は?
海南島、お茶が好きなので、杭州、新茶の頃に行きたいですね。ロンジン茶が好きなんです
・中国にあって日本にないものを1つ挙げてください。
春節(旧正月) 冬の花火は不思議でしたね
・中国を漢字一文字で表すと?
竜。

 
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