日本語版   中国語版

   2003年1月24日
「中国のいま」――2002年の社会現象
中国社会は変貌の真っ只中。急速な経済成長を背景に市民
の価値観は多様化し、社会生活には新たな動きが現れた。
    「中国のいま」を知るカギとなる2002年の社会現象を追ってみた。

自家用車はいまや
1家に1台から2台の時代へ

携帯電話利用者、2億人に

高齢者にも価値観の変化が

「ナイトライフ」から「25時ライフ」へ

データで見る市民生活の変化(詳しくはこちら)
◆膨れる財布
(個人貯蓄残高)
1989年末 5000億元
2002年   8兆元
◆エンゲル係数の低下
     1990年 2001年
都市部 54.2% 37.9%
農村部 58.8% 47.7%
◆グルメ新時代
人口一人当たり
食糧年間消費量
    80年代  90年代末
都市部145キロ 88キロ
農村部260キロ 250キロ
◆進む長寿化
  平均寿命
1990年  2000年
68.55歳  71.40歳
◆住居規模拡大
一人当たり住居面積
     90年代初期 現在
都市部6.7平方b  10平方b  
農村部17.8平方b 25平方b
◆マイカーブーム
マイカー台数と全国
自動車保有量の比率
1990年  1999年
約15%  約40%
◆アパレルの花開く
プレタポルテの消費率
1995年  2000年
84.8%   93.6%
◆学校教育の充実
高等教育入学率
1990年  2001年
 3.4%  12%
◆空前の旅行ブーム
中国国民の出国延べ人数
90年代初期 2001年
300万人  1213万人
◆通信スピード化
2002年7月末
固定電話ユーザー 2億
携帯電話ユーザー 1.8億

「中国の国民生活は大きく改善」国連開発計画

国連開発計画(UNDP)のサキコ・フクダ・パー人間開発報告書室長は24日、「世界の人口大国・中国はここ10数年、経済発展は目覚しく、国民生活は大きく改善された。人類の発展に対する大きな貢献だ」と中国を高く評価した。UNDPの「2002年人間発展報告」発表セレモニー後の取材に答えた。
          (詳しくはこちら)

都市住民の6割以上が
「生活が向上」

中国31都市の市民を対象に行った生活レベルに関する意識調査によると、市民全体の63.7%が、過去五年間で生活が「非常に向上」「やや向上」と回答、このうち「非常に」は13.6%に上った。特に若者や高学歴層、管理職、専門技術者らの生活満足度が高かった。
        
(詳しくはこちら)  
 
空前のマイカーブーム

2002年に入って中国は世界貿易機関(WTO)に加盟、自動車関税が引き下げられた。大手自動車メーカーも価格を引き下げ、市場にさまざまな新モデルを投入。一般市民にも急速に自動車の購買意欲が高まり、自動車の新規購入や買い換えに走る人の姿が多く見られた。この結果、新車とみまがうばかりの新モデルの中古車も出回るようになった。自家用車は1家に1台という時代から、すでに2台目の時代に入りつつあり、北京の自家用車120万台のうち、2台目の購入となる車は約10%に上る。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇       トップへ      

人気のマンション見学ツアー

新築マンションの見学ツアーが人気を集めた。無料の送迎車は、週末には見学希望者で満員となり、マンション敷地内は車であふれた。見学者のうち真剣にマンション購入を考えている人は半数。無料ツアーで、マイホームへの夢を広げる市民が多いようだ。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇       トップへ      

ムード重視のレストラン

中国では外食はごく一般的な習慣だが、どのメニューにも食べ飽きてしまい、「注文するものがない」と感じる人が多くなった。「どれも食べたことがあり新鮮味に欠ける」と思う人が増え、レストラン経営者は集客のため、新しいメニューだけではなく、店内の雰囲気づくりも重視し始めた。最近では、レストランは単なる食事のためではなく、雰囲気を楽しむ場所となりつつある。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇       トップへ      

手紙からメールに

「最近仕事のストレスが溜まっているようだから、ちゃんと体を休めるように」。こんな愛情のこもったショートメールが、両親から子供の携帯電話に送信される。手紙でのやり取りが少なくなり、代わってデジタル時代の通信手段として電子メールや携帯電話のショートメールなどの利用が盛んになった。統計によると、中国の携帯電話利用者2億人のうち、5500万人が携帯電話を欠かすことのできない通信手段と考えている。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇       トップへ      

社会人学習ブーム

新聞社で働く女性の李さんは、国慶節(10月1日)の長期休暇の間もほとんど休む暇がなかった。社会人大学院生となるため、受験勉強に追われていたからだ。李さんのように週末を利用して勉強する社会人は、この1年間で急激に増えた。北京の各大学では週末になると、本を朗読する声があちこちで響き、駐車場は満車となる。週末の国家図書館も、常に利用者でごった返している。厳しい市場経済から振り落とされないためにも、視野を広げキャリアを高めようする人が増えている現れだ。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇       トップへ      

夢実現に――フリーターが増加

定職に就かず、安定した収入源を持たず、住所も不定。そんな新しい生活スタイルを持つ若者たちが増加した。北京の街角、上海の高層マンションや繁華街、どこでもこのような若者の姿が見られる。ほとんどが高学歴または専門的知識を持っており、自分の夢を実現するために各地を転々とする。全国各地の戸籍制度が緩和されたことも大きく影響しており、若者にとって各地を転々とすることは一種の楽しみとも言える。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇       トップへ      

老後を楽しむ

中国で現在60歳以上の高齢者は、若いときに苦労した経験から徹底した倹約を信条としてきた。しかし新しい時代を迎え、高齢者の間で考え方の変化が現れ、生活を楽しもうという気持ちが芽生えてきた。レストランでの食事、映画鑑賞、不動産の取引、高齢者向け老人大学での学習、郊外での山登りなどで活発に活動する高齢者の姿が多く見られるようになった。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇       トップへ      

贈り物に商品カード

ファッション雑誌の編集者をしている蘇さんが年末に受け取ったプレゼントは、1枚300元の映画カード。外資系企業社員の間でも、さまざまな商品カードのプレゼントが目立った。新年の友人へのプレゼントを何にするかは北京市民にとって悩みの種。2002年はフィットネス、受講、新聞定期購読、エステ、保険など、さまざまな種類の商品カードが人気を集めた。これらのカードの内容からは、健康や生活への市民の関心の深さがうかがえる。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇       トップへ      

ラジオブーム再燃

ラジオが再びブームとなった。流行は50年ごとに繰り返されるという説があるが、今の時代ではその間隔がさらに短くなったように感じる。数年前にはラジオを聞く人がそれほど多くなかったが、カーラジオの普及に伴い再び多くの人に愛される存在となった。郊外に自宅を持つようになると、自動車を運転する機会が増え、自宅でテレビに釘付けになることは少なくなる。北京交通台のリスナー調査によると、ラジオを聴く習慣のあるドライバーは92.3%に上る。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇       トップへ      

「25時」――新ナイトライフ

若者の間では、「ナイトライフ」に代わって「25時ライフ」という言葉が使われ始めた。家族と食事をし、テレビを見て、遅くても12時ごろには眠くなり、簡単に歯磨きと洗面を済ませて就寝する――これが一般的な「ナイトライフ」。しかし、規則的な生活を送る人たちがすでに深い眠りに入っている「25時」の時間帯に、寂しさに耐えられず外に逃げ出し、バーに行ったり、ザリガニ料理のレストランなどで夜食を楽しんだりする人たちが現れ始めた。こうした生活時間帯の変化は開放感の表れで、社会環境に余裕が出てきている証拠でもある。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇       トップへ      

無料講座

ティータイム感覚の無料講座が流行した。仕事、プライベート、家事などに忙しい現代人にとって、再び授業を受けるというのは非現実的だが、無料講座は今の時代の要求に答えたサービス。多くの人が友人の話を聞くような感覚で無料講座を受けており、週末に心をリフレッシュさせるのには効果的な方法といえる。無料講座の主な内容は観光、文化、人材、自動車関係に集中しており、国家図書館や読書喫茶で行われることが多い。

◇  ◇  ◇  ◇  ◇       トップへ      

 

広告 サービス リンク集 ブックマーク 著作権

このウェブサイトの著作権は人民日報社にあります。 掲載された記事、写真の無断転載を禁じます。
info@peopledaily.co.jp
Tel:日本(03)3449-8256  北京 (010) 6536-8366