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  2004年6月22日 

 旧暦(太陰暦、農暦)五月五日は端午の節句だ。別名端陽節、午日節、五月節、端五、重午、午日、夏節とも呼ばれる。呼び方は様々に異なるものの、各地での端午の節句の祝い方の習俗は共通したものが多い。

 端午節は中国で二千年以上の歴史を持つ旧い習俗で、毎年この日には各家で鍾馗の絵を飾り、艾(ヨモギ)の葉や菖蒲を飾り、龍舟(ドラゴンボート)のレースを行い、粽を食べ、雄黄酒(雄黄を入れた酒)を飲み、遊百病をし(後述で説明)、香嚢(お守り)をかける。 


 端 午 節 の 由 来

 端午節の由来には、主に次のいくつかの説がある。

 第一の説は、歴史上の偉大な民族詩人の屈原を記念するというものだ。屈原は戦国時代の楚の国の人で、楚の威王五年の夏暦の正月七日生まれ、または楚の宣王二十七年生まれ、楚の襄王九年没とされる。

(写真は民族詩人の屈原)

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 第二の説は伍子胥の命日だ。伍子胥は楚の国の人で、父兄がみな楚王に殺され、後に呉に行き呉の国が楚国と戦うのを助けた人物だ。呉王闔廬の死後は子供の夫差が後を継いだが、夫差は後に中傷を信じて子胥にこれで死ぬようにと宝剣を授けた。子胥は忠義のために死ぬことを恐れず自害した。子胥の死後、夫差は命令を下して子胥の遺体を皮で包んで五月五日に川へ投げ入れさせたため、端午節は伍子胥を記念する日になったという。

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 第三の説は、父親を救うために川へ飛び込んで死んだ東漢の孝女、曹娥を記念するというものだ。曹娥は東漢の上虞の人で、彼女の父親は川で溺死し何日も遺体が見つからなかった。当時親思いの曹娥はわずか14歳だったが日夜川沿いで泣いていた。17日後の五月五日に曹娥も川に飛び込み、5日後に父親の遺体を抱いて川から出てきたという故事がある。後代の人は曹娥の親孝行を記念して、曹娥が投身した場所に曹娥廟を建て、曹娥がもともと住んでいた村を曹娥鎮と改名し、曹娥が父親のために死んだ川を曹娥川と名づけたという。(写真は曹娥廟)

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 第四の説は現代の革命女性詩人、秋瑾を記念するというもの。秋瑾は浙江省紹興の人で、28歳の時に革命に参加し、大きな影響力をもった。光緒33年6月5日に紹興で勇敢に国家に殉じて死亡した。後代の人はその詩を愛し、またその勇敢な行いを悼んで、詩人節と合わせて記念日とすることにし、詩人節は愛国詩人の屈原を記念するので端午節に定められた。(写真は女性詩人秋瑾)


ドラゴンボートレース

粽を食べる

香嚢をかける

ドラゴンボートレース


端 午 節 の 習 俗

 鍾馗の絵を飾る:鍾馗が鬼を退治するのは端午節の習俗だ。江淮(淮河以南)地域では、各家はみな鍾馗の絵を飾り魔よけとする。(右の写真は鍾馗の絵)

 艾の葉や菖蒲を飾る:端午節には各家ではみな菖蒲、艾、ざくろの花、にんにく、龍船花を使って艾人と呼ばれる人形を作る。艾の葉を母屋につるして魔よけにする。菖蒲で剣を作って戸のかまちの上の横木に挿し、鬼や魔物を追い払う。

 賽龍舟(ドラゴンボートレースを行う):当時の楚の国の人々は屈原の死を諦めきれず、多くの人が小船で屈原を探しに出た。皆で先を争って洞庭湖まで追跡して見失ったといい、これがドラゴンボートレースの起源である。その後毎年5月5日には船を出して記念とした。船を出して川の中の魚を追い払い、屈原の遺骸が魚に食べられるのを防ぐという。レースの習わしは呉、越、楚まで引き継がれた。清の乾隆29年には台湾でもドラゴンボートレースが行われるようになった。現在台湾では毎年5月5日にドラゴンボートレースを行う。香港でもレースがあり、最近では英国人もこれにならってレースを行うようになっている。

 粽を食べる: 荊楚の人は、屈原を祭るために5月5月に蒸したもち米か粽を川に入れていたが、魚に食べられるのを避けるために竹筒にもち米を詰めて川に投げ入れていたのが、だんだんに笹の葉を竹筒の代わりに用いるようになった。

 雄黄酒を飲む:この習慣は揚子江流域でさかんに行われている。

 遊百病:貴州地区で盛んな端午節の習慣。老若男女が新しい服を着て野外へ遠足に行き、お昼の1時ごろに山の上か木の下に、両手一杯に花を抱えて皆で集まるという大変楽しい催しだ。夕方家に帰ると花を入れたお湯でお風呂に入る。これを「遊百病」や「洗百病」といって、1年間幸福に過ごすことができるという。

 香嚢をかける:端午節には子供は香嚢と呼ばれる香袋を首にかける。魔よけの意味だけではなく、装飾でもある。香嚢の中には朱砂、雄黄色、香薬を入れ、絹の布で包んだもので、良いかおりがする。

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