米半導体大手のクアルコムが23日に発表した2015年度第2四半期(1~3月)の財務報告によると、独占禁止法に違反したとして中国関連部門に巨額の罰金支払いを命じられたことから、同期の純利益は前年同期比46%減という大幅な減少になった。「京華時報」が伝えた。
同報告によると、同期の営業収入は69億ドル(1ドルは約119.5円)に上って、前年同期の64億ドルに比べ8%増加した。だが営業収入が増えたにもかかわらず、純利益は11億ドルにとどまり、前年同期の20億ドルから46%も減少し、前期比でも47%の減少だった。
純利益減少の重要な原因は、今年2月に中国の発展改革委員会との独禁法違反をめぐる紛争で中国側に9億7500万ドルの罰金支払いを命じられたことだ。だがクアルコムによれば、この解決の合意は中国市場においてより多くの特許製品のライセンスを授与し、より多くのチップなどの製品を販売するための地ならしになる。中国では、一連の顧客が独禁法をめぐる調査の終了後にクアルコムと協力合意を結んだという。
またサムスンがこのほど発売した携帯電話の新たな主力機「ギャラクシーS6」にはサムスンが独自設計したチップが使われており、クアルコムはこの分の注文を失った。そこでクアルコムは第3四半期(4~6月)の業績予想を下方修正し、同期の営業収入を54億ドルから62億ドルとした。54億ドルであれば同21%の減少、62億ドルであれば同9%の減少になる。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年4月24日