一昨年に発覚したディーゼル車の排ガスを巡る不正の影響で販売が減速していたドイツ・フォルクスワーゲン(VW)が10日発表した2016年のグループ世界販売台数は、前年比3.8%増の約1030万台と過去最高で、トヨタを抜いて、年間の世界販売台数で首位となることがほぼ確実となった。VWのライバルであるトヨタが先月発表した16年の世界販売台数は約1009万台で、目標だった1011万台を下回った。トヨタは2月初めに正式な販売台数を発表する予定。実際にVWがトヨタを抜けば、11年以来5年ぶり。ここ4年間は、トヨタがVWを常に上回ってきた。 新華網が報じた。
VW(中国)と合弁企業の上汽VW、一汽VWの中国大陸部、香港地区での販売台数が前年比12.2%増の398万台に達した。うち、輸入車種の販売台数が約17万8700台だった。VWにとっては中国での販売が特に好調で、全体の販売台数を押し上げた形となった。
排ガス不正で制裁金43億ドル
VWは10日の発表で、「排ガス不正問題の刑事責任をめぐり、米司法省や米税関・国境警備局と、計43億ドル(約5000億円)の制裁金を支払うことで和解した」と、予想されていた20-30億ドルを大幅に上回ったことを明らかにした。
和解案には、VWがコンプライアンス(法令順守)と管理システムの強化に向けた施策を取ることが盛り込まれている。
VWによると、巨額の制裁金が16年通期の業績に与える影響は定かではないとしている。和解案の最終承認は、VWグループの理事会や監査役会、米国の関連当局が行う。
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