第3に、雇用規模が拡大した。第1四半期の都市部の新規雇用者数は334万人に上り、前年同期比16万人増加した。失業率調査の結果をみると、3月末に全国で調査した都市部の失業率と大都市の失業率はいずれも2月末比低下し、大都市は5%を下回り、どちらも低い水準だった。2月末には農村の出稼ぎ労働力が同2.7%増加した。市場調査によると、市場の求人倍率、つまり空席のポストに対する求職者の割合は1対1.13で、前年同期よりやや上昇した。
第4に、国際収支が改善した。経常項目をみると、第1四半期の貨物貿易の黒字額は4500億元(1元は約15.8円)だった。サービスの輸出入を考慮し、これを加えても、経常項目は引き続き黒字となる。資本項目をみると、当面の資本の流入・流出はより合理的で秩序立っており、人民元レートと外貨準備は全体として安定している。
▽工業が力を発揮、消費が力を提供
分析によると、今年第1四半期に経済成長ペースが加速したのは、輸出の寄与度がマイナスからプラスに転換したといった要因のほか、工業が力を発揮し、消費が力を提供したことと直接関連がある。
第二次産業の支援力が上昇し、特に工業の支援力が上昇した。供給側構造改革が着実に推進されるのにともない、「三去一降一補」(過剰生産能力の削減、在庫の削減、デレバレッジ、コストの引き下げ、弱点の補強)が引き続き新たな進展を遂げ、市場の需給関係が目立って改善され、企業の信頼感が増強し続けた。第1四半期には、一定規模以上の工業企業の生産能力の利用率は75.8%で、前年第4四半期に比べて2.0ポイント上昇した。石炭の生産量は同0.3%減少し、工業企業の資産負債率とコストが低下し、2月末の一定規模以上の工業企業の資産負債率は56.2%で、同0.6ポイント低下した。1~2月の一定規模以上の工業企業の主業務の収入100元あたりのコストは84.91元で、同0.28元低下した。
好材料に背中を押されて、企業の利益も急速に伸びている。1~2月の一定規模以上の工業企業の利益は1兆157億元で同31.5%増加し、増加率は前年を23.0ポイント上回った。また主業務の収入の利益率は5.92%で、前年同期を0.8ポイント上回った。
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