中国では最近、ジョギングに付き添うサービス「陪■員(■は足へんに包、ジョギング付き添い人)」が話題になっている。「ジョギング付添い人」をしている上海の外資系企業で働く陳銘さんは、「金儲けためにしている訳ではない。お金は僕にとって重要ではない。ジョギング付添い人として毎月2000-3000元(約3万3000-5万円)稼ぐために色々と気を使うよりは、仕事のことを勉強したり、スキルアップをしたりしてるほうがいい」という見方だ。
「では、なぜ副業で『ジョギング付き添い人』をしているのか?」との質問に、陳さんは「一人でジョギングするのは寂しいから」と答えた。
上海では、陳さんのような「ジョギング付き添い人」が少なくない。その料金設定について、ある「ジョギング付き添い人」は、「料金は第一印象で決める。タダでも別にいい。どっちにしても走るのだから」とし、同じく付添い人をしている別の女子大生も、「付き添うというのは、別の見方をすると、付き添ってもらっていることになる。実際は互いに励ましあい、見守り合う同行者」との見方を示す。
しかも「ジョギング付き添い人」は決して簡単な仕事ではない。問い合わせはたくさんあるものの、実際に交渉が成立することは少ない。常に問題となるのは「信用」だという。「交渉が成立するかは、相手が信用できる人であり、相手も僕のことを信用できると思ってくれるかにかかっている」と陳さん。
上海閔行区に住む蘇珊さんは固定料金を定めており、最低10キロで、1時間以内に走り終えるならば100元(約1650円)。1時間を超えた場合は5分ごとに20元(約330円)加算する。ジョギングの前後には5分間のストレッチ運動を教え、初心者の場合、ジョギングしながら、呼吸法やフォームをチェックし、アドバイスするのだという。「現在、固定客が2-3人おり、1回に2時間ほど一緒に走る」と蘇さん。
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