コカ・コーラブランドのコーヒー飲料 年内に発売へ

人民網日本語版 2019年04月25日13:22

現地時間の今月23日、米国のザ コカ・コーラ カンパニーのジェームズ・クインシー最高経営責任者(CEO)はアナリストとの電話会議の中で、「当社は昨年にアジア市場でコカ・コーラブランドのコーヒー製品を試験的に打ち出しており、現在の計画では年内に25の市場でこうした製品を正式に発売する予定だ」と発言した。これは、コカ・コーラ社がコカ・コーラブランドの製品ラインにコーヒー飲料を初めて加えたことを意味する。「北京商報」が伝えた。

実はコカ・コーラ社がコーヒー飲料を手がけるのは今回が初めてではない。同社は2018年8月に英国のコーヒーチェーン大手コスタ・コーヒーを51億ドル(1ドルは約112.0円)で買収した。19年第1四半期に買収手続きが完了しており、第2四半期にコスタブランドのコーヒー飲料を発売する予定だ。現在、中国市場にはコカ・コーラ社のジョージアブランドのコーヒー飲料が出回っており、コカ・コーラブランドのコーヒー飲料が発売されれば、中国市場にはコカ・コーラ社の3つのブランドのコーヒー飲料が存在することになる。

これほど集中的にコーヒー飲料を売り出すのはなぜかという質問に対し、コカ・コーラ社の関係責任者は取材に対して、「CEOの決算説明会での発言以外には、今はまだお話することはほとんどない」と答えた。

業界関係者は、「炭酸飲料の発展がボトルネックにぶつかり、コカ・コーラ社は『全方位展開の飲料メーカー』へのモデル転換を加速させている。コーヒー飲料市場は発展の見通しが良好で、コカ・コーラ社の今回の動きはその新戦略における重要な措置の1つと考えられる」との見方を示した。データをみると、16〜17年のコーヒー飲料の成長率は31%で、23年には市場規模が26億4300万ドルに達するとみられる。現在の中国のコーヒー飲料市場規模は12億ドルで、ここ数年は2けたの成長率を維持している。その一方で炭酸飲料は低迷が続く。中国市場でも炭酸飲料の販売量が14年の1800万トンから17年は1716万トンに減少し、18年は1700万トンを割り込んだ。

炭酸飲料以外の飲料の伸びが19年第1四半期のコカ・コーラ社の業績を引き上げた。データによれば、同期のコカ・コーラ社の売上高は80億2千万ドルで前年同期比5%成長し、純利益は16億8千万ドルだった。同期のサイダー飲料の成長率は1%にとどまった一方、糖分ゼロ飲料は6四半期連続で2けたの成長を達成した。ミネラルウォーター・機能水・スポーツドリンクの販売量は同6%成長した。(編集KS)

「人民網日本語版」2019年4月25日

  

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