新中国成立70周年

グーグルアプリなしのファーウェイ「Mate30」発表 勝算は? (2)

人民網日本語版 2019年09月23日10:00

▽海外市場への影響は?

グーグルのアプリを使用できないことは、ファーウェイの海外市場にとって打撃であることは間違いない。通信産業の専門家・康■(金へんにりっとう)氏は、「海外のユーザー、特に欧州のユーザーはグーグルへの依存度が高く、グーグルマップやグーグルペイがMate30で使えないとなると、ファーウェイの欧州市場での発展にマイナス影響を与えることは確実だ」と指摘した。

実際、ファーウェイの全ユーザーに占める海外ユーザーの割合は高い、今年第1四半期の決算では、ファーウェイのスマホ全出荷量のうち海外市場が約40%を占めた。ファーウェイ自身も海外市場を非常に重視しており、旗艦機種は欧州市場で真っ先に発表し、中国での発表会は海外より10日ほど遅れるのが常だった。

電信産業のアナリスト・馬継華氏は、「Mate30にグーグルのアプリが搭載されないなら、ファーウェイの欧州市場での売り上げに影響が出るに違いないが、米国が今年ファーウェイを抑圧した後の状況を考えると、このようなマイナス影響は実際には徐々に弱まっている。ファーウェイも困難な市場の状況に少しずつ対応しており、将来的には消費者もグーグルのアプリがないファーウェイのスマホに徐々に慣れていくだろう」との見方を示した。

▽ファーウェイの取る戦略は?

アナリストの郭明▼(金へんに其)氏は、「ファーウェイは2020年に2つの戦略を取り、中国以外の市場の潜在的衰退リスクを低下させるだろう。1つ目は非中国市場で旧モデルの値下げや販売促進を行うこと。2つ目は中国市場のシェアを出来るだけ引き上げることだ。ファーウェイの中国市場シェアは19年の35-40%から20年は45-50%に上昇する見込みで、中国市場でのスマホ出荷量の伸びによって非中国市場での出荷量の低迷を相殺できるとみられる」と指摘した。

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