医療従事者の味方が登場、防護服なしでPCR検体採取が可能に

人民網日本語版 2020年07月07日10:23

軍事科学院防化研究院が6日に明らかにしたところによると、同研究院と地方機関が共同開発した「正圧防護検体採取所」がすでに、新型コロナウイルス感染対策で応用されている。これを利用すれば医療従事者はいかなる防護装備を着用しなくても、スピーディにPCR検体採取を完了できる。科技日報が伝えた。

現場の医療従事者によると、これまでスタッフは暑い季節であっても、分厚く重い防護服を着用し咽頭拭い液の採取を行っていた。全身汗だらけになってしまうことが多く、身体的な負担が大きく、激務だったため、ある程度、検体採取の効率にある程度影響を与えた。正圧防護検体採取所は活動環境が快適で、内部は非常に広々としており、操作したり、物を手にしたりすることが容易だ。頻繁に人を交替する必要がなく、検体採取の作業効率を大幅に上げられる。

同設備は集団防護の高効率浄化、無効警報、リアルタイムオンラインモニタリングなどの技術を利用している。同研究院は従来の緊急時対応科学研究成果「迅速に隔離が可能な装置」を踏まえた上で、検体採取装置や漏洩モニタリングシステムなどを追加し、設備全体の性能を更に最適化し向上させた。同設備は正圧ろ過保護、冷暖房、ろ過器無効警報などの特徴を持ち、生物不活性化率と全体的な換気効率が高い。医療従事者はいかなる防護装備を着用しなくてもスピーディにPCR検体採取を完了できる。正圧防護技術を採用しているため、医療従事者が着用する手袋と内部の空気がつながっている上、内部の圧力が外部よりも高いため、手袋が破れても正圧が外界の空気を押しのけ、医療従事者を十分に保護できる。(編集YF)

「人民網日本語版」2020年7月7日

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