毎週日曜日の早朝に江西省吉安市の風雨廊橋近くに来ると、伴走するボランティア大学生と共にジョギングをする視覚障がい者の姿を見ることができる。その多くが5キロを楽々と完走し、なかには10キロやハーフマラソンを完走する人もいる。視覚障がい者たちは、一生懸命走ることで、生活の新たな章を開いている。新華社が報じた。
井岡山大学芸術学院の教師と学生は2022年5月、「紅五星助盲跑団」というマラソンをする視覚障がい者をサポートする公益団体を立ち上げた。そして、そこに所属するボランティアのサポートを受けながら、多くの視覚障がい者が勇気を出してジョギングを始めた。
「紅五星助盲跑団」立ち上げの筆頭者となった井岡山大学芸術学院の教師・胡亮さんは近年、目の病気を患い、視力が急激に落ちてしまった。わずかに視力が残っているものの、医師からは「それだけでも奇跡のようだ」と言われているという。それでも、胡さんはジョギングをすることで、メンタルの健康を保っているだけでなく、体も以前より元気になったという。そこで公益団体を立ち上げることで、一人でも多くの視覚障がい者をサポートしたいと思うようになったのだという。
胡さんと大学生が一緒に励んで立ち上げた「紅五星助盲跑団」には、これまですでに視覚障がい者30人以上、ボランティアの大学生200人以上が参加している。彼らにとって「ジョギング」は、人生を明るくする重要な日課になっているのだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2023年1月11日