木雅大寺と祈りの道

作者：ワナカキヨシ

撮影場所：四川省甘孜蔵（カンゼ・チベット）族自治州木雅大寺

四川省の康定から省道434号を走り、甘孜州各日馬村にある木雅大寺を訪ねた。お寺の背後にはまるで木雅大寺を抱くように海抜5820ｍの亜拉雪山またの名は雅拉神山の優美な姿があった。亜拉のチベット語の意味は舍得（惜しまない）で、雅拉神山は全てを与え賜うという神の山なのだろう。

お寺と雅拉神山の荘厳な風景の向こうには真っ青な空が広がっていた。お寺には信徒がマントラを刻んだ経典石（マニ石）を壁に沿って積み上げた独特の風景があった。壁の周囲を一周するごとに願いが一つ叶えられるという。木雅大寺には「各日馬村転経長廊」と呼ばれる転経筒の長い回廊があった。木雅大寺から塔公寺への道は祈りの道だった。