四川省の山歩き

作者：ワナカキヨシ

撮影場所：四川省、葫芦海、長坪溝、四姑娘山大峰

2019年8月、四川省の有名な山、四姑娘山に行きました。四姑娘山付近は自然のパンダの生息地で、何年か前、地元の営林局の人が山の道路でパンダに出会ったそうです。

四姑娘山は四つの美しい姉妹の山の総称です。主峰は海抜6,250ｍの第四峰、三峰は5,355ｍ、二峰は5,276ｍ、一番お姉さんの山が一峰の大峰、5,025ｍです。

身体を慣らすため初日は、丹巴地方、党嶺村の海抜4,200ｍにある仙境の湖、葫芦海に登りました。党嶺村は海抜3,347ｍなのでおよそ850ｍを登りました。二日目は移動して四姑娘山の麓まで行き、三日目に四姑娘山の麓の渓谷、長坪溝を歩きました。

そして四日目の朝早く四姑娘山鎮を出発し16㎞先の大本営キャンプ地への山道を登りました。四姑娘山鎮の海抜は3,150ｍほど、大本営は4,379ｍ、大峰が5,025ｍで高低差1900ｍを二日かけて登ることになります。主に尾根筋を歩き、途中急な道もありますが、距離が長く時間はかかりましたが、おおむね快適な山歩きでした。しかし夕刻から雨が降り、夜は強い雨がテントを打ち続け一睡もできずに朝三時に出発し山頂を目指しました。しかし前日までの無理がたたったのか、山頂直下の4900ｍほどで足が上がらず、引き返しました。幸い山頂付近は霧で何も見えませんでしたが。下山途中、前を歩く地元ガイドの姿が雲の上の稜線に見え、その崇高な姿が今も目に焼き付いています。