四川省北部から甘南を行く

作者：ワナカキヨシ

撮影場所：甘粛省の扎尕那（ツァガナ）と郎木寺、四川省の黄河と連宝叶則、国道345号

四川省の北部、若尓盖草原から甘粛省の秘境、扎尕那（ツァガナ）、信仰の街、郎木寺、国道345号を行き連宝叶則（lianbaoyeze）に向かいました。

「黄河九曲第一湾」は雲瑞天堂、雲の中の天堂と言われ、最も美しい黄河景観の一です。丘の上からの黄昏夕照は眞に天堂です。「黄河九曲」とは黄河が渤海湾まで流れる間に九つの大曲をするということを表わしています。

甘粛省の扎ガ那、ツァガナ（zhagana）には迫力ある大きな岩山の真下に村があります。ツァガナは神仙が住む地、「天上のツァガナ」と言われています。

郎木寺は二つのチベット仏教寺院が白龍江をはさみ向かい合っています。丘の上に登ると白い馬が草を食みその向こうに寺院の建物が輝いていました。

青海省の久治に向かう国道345号はすばらしい景観の道でした。羊が放牧され、緑のキャンパスの中に規則的に白い点のように羊が群れていました。どこからか“草原情歌”の歌声が聞こえてきそうな風景でした。

黄河を渡ると河畔の草原で恋人同士が黄河を見ながら語らっていました。雄大な黄河を前に恋人が語り合う。なんと素晴らしい光景だろうと思いシャッターを切ると、手を振って答えてくれました。

連宝叶則（lianbaoyeze）では景区を車で走ると正面に不思議な存在感のある岩山が見えてきます。異次元の別世界、来世の仏の世界に足を踏み入れるような不思議な感覚を覚えました。山を歩くと不思議な世界を浮遊している、そんな感覚がわきました。