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【撮影者は語る】比屋根悠亮氏「まだ見ぬ中国の絶景を撮影することは目標」

2024年06月11日08:26

中国国際航空公司日本支社と人民網日本株式会社が共同で主催する「心に映る中国」日本人がとらえた中国フォトコンテスト2024の作品募集が3月18日から正式にスタート。コンテストでは、「撮影者は語る」と題し、撮影者に写真を撮影した過程で得られた事柄や中国の印象、感じたことなど紹介する。今回は「心に映る中国」日本人がとらえた中国フォトコンテスト2022で三等賞を受賞した比屋根悠亮さんにインタビューした。

比屋根悠亮さん

「心に映る中国」日本人がとらえた中国フォトコンテスト2022三等賞受賞。

フリーランスのフォトグラファー・映像クリエイター。

約3年間、広東省深圳市と上海市で暮らし、現在は日本に帰国。

「心に映る中国」日本人がとらえた中国フォトコンテスト2022で三等賞を受賞した比屋根悠亮さん撮影の「自然のグラデーション」

「心に映る中国」日本人がとらえた中国フォトコンテスト2022で三等賞を受賞した比屋根悠亮さん撮影の「自然のグラデーション」

作品「自然のグラデーション」を撮影した甘粛省張掖市にある張掖七彩丹霞地質公園は昔、日本のテレビで紹介されていて、いつか行ってみたいと思っていたところでした。

実はこのエリアには二日続けて訪れ、撮影しました。1日目は天候に恵まれず、良い写真が撮れなかったので、現地に宿泊し、2日目に再びチケットを購入して撮影しに行ったのです。2日目は天候に恵まれ、まあまあ満足できる写真が撮れたので、もう1日待った甲斐がありました。

Q:素晴らしい撮影作品とは?

一つ挙げるとすれば、「耐えて」撮影した作品です。例えば、美しい風景を撮影するために、何時間も歩き、その場所に行く。夕日を撮影するために、何時間もそこで待つ。雲海を撮影するために早朝から出かける。素晴らしい風景写真を撮るためにはとにかく「耐える」ことが必要です。撮影自体は一瞬で終わりますが、それを撮影するまでには苦労があります。

不思議なことに、苦労せずに撮影した写真よりも、苦労して撮影した写真の方がSNSでたくさん「いいね」がついたり、コンテストで評価されたりします。

Q:中国での撮影の過程で、印象深かったエピソードは?

絶景地でミラーレス一眼カメラを持って写真を撮っていると、その場にいる人からよく写真を撮ってほしいと求められることがあり、撮ってあげるととても喜ばれます。中国の方は日本よりもカメラマンにいいカメラで写真を撮ってもらうのが好きなように感じます。

あと楽しいエピソードではないのですが、中国の絶景は3000メートル以上の高地にあることが多いのですが、私は体質的に高山病になりやすく、高地の絶景を撮りに行くと、頭痛などに悩まされ、とても苦労します。大変ですが、それでも撮りにいきたいと思える風景がたくさんあるので、高山病対策をしっかりして、今後も挑みたいと思います。

青蔵高原(チベット高原)にある青海省海西蒙古(モンゴル)族蔵(チベット)族自治州烏蘭(ウラン)県の茶卡(チャカ)塩湖(撮影·比屋根悠亮)。

青蔵高原(チベット高原)にある青海省海西蒙古(モンゴル)族蔵(チベット)族自治州烏蘭(ウラン)県の茶卡(チャカ)塩湖(撮影·比屋根悠亮)。

青海省海西蒙古(モンゴル)族蔵(チベット)族自治州大柴旦(ターチャイダム)にある「翡翠湖」(撮影·比屋根悠亮)。

青海省海西蒙古(モンゴル)族蔵(チベット)族自治州大柴旦(ターチャイダム)にある「翡翠湖」(撮影·比屋根悠亮)。

Q:「一度は絶対に行くべき」おすすめの中国の場所は?

雲南省や青海省など自然豊かなエリア。きっと中国のイメージが変わります。都市部なら北京や上海もいいですが、私のおすすめは重慶です。洪崖洞など一味違う夜景や食べ物などを楽しめるはずです。

雲南省紅河哈尼(ハニ)族彝(イ)族自治州元陽県の棚田と雲海(撮影·比屋根悠亮)。

雲南省紅河哈尼(ハニ)族彝(イ)族自治州元陽県の棚田と雲海(撮影·比屋根悠亮)。

雲南省西双版納(シーサンパンナ)(撮影·比屋根悠亮)。

雲南省西双版納(シーサンパンナ)の夜景(撮影·比屋根悠亮)。

重慶市洪崖洞の夜景(撮影·比屋根悠亮)。

重慶市洪崖洞の夜景(撮影·比屋根悠亮)。

Q:中国を旅した感想は?

旅行をすると、必ず人との出会いがあります。中国は日本よりも人との距離が近いと感じます。知らない人同士でも気軽に話しかけて、仲良くなり、一緒にご飯を食べたりします。また中国の方は中国語を勉強している外国人に対して、とても敬意を払ってくれるように感じます。中国語を話すと、彼らはとても喜んでくれて、歓迎してくれます。人との出会いも旅の楽しさの一つです。

Q:今後の計画や目標は?

まだ見ぬ中国の絶景を撮影することです。中国には世界遺産もたくさんあるし、美しい自然風景もたくさんあります。本来は観光大国であるはずなのに、日本にいると、入ってくる中国の情報は経済など社会情勢の面が多く、観光についてあまり伝わってないように感じます。魅力的なところがたくさんあるのに、中国の旅行・観光にスポットがあたらないのは少し残念だと感じています。

そこで、それなら撮影好きな自分が中国の各地に行って撮影して、SNSで発信してみよう、と思いました。微力かもしれませんが、自分が中国の美しい風景写真や動画を発信して、中国に行ってみたい、と思う人が増えてくれたら嬉しいです。

目標の達成具合はまだ30%くらいで、まだまだ行けていないところがたくさんあります。今は生活拠点を日本にしていますが、コロナも終わり渡航もしやすくなったので、日本からたくさん中国各地へ訪れたいと考えています。

「人民網日本語版」2024年6月11日