titlepdj.gif (4777 バイト) 2000.6.27
中国環境問題
 

 

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中華人民共和国環境保護法
中華人民共和国大気汚染防止法

環境保全を重視すべき

李寧

今年の四月二十二日は第三十回アース・デイに当たる。そのため、中国では「われわれの生活に環境保全を」をテーマとする「中国の二〇〇〇年アース・デイ行動」が始動した。

 四月十五日から、樹木の保護・栽培の日、地域社会の環境保全の日、キャンパスの環境保全の日、マーケットの環境保全の日、ホテルの環境保全の日、企業の環境保全の日、交通の環境保全の日など一日一テーマの「中国行動週間」が全国で繰り広げられた。

グリーン生活についての承諾

 今年の二月二十九日、「アース・デイの父」と呼ばれるアメリカ人のダニス・ハイス氏は「中国の二〇〇〇年アース・デイ行動」の始動式に参加するためわざわざ中国を訪れた。氏は、二十一世紀に世界の環境に最も大きな影響を及ぼす国はアメリカと中国であり、しかも中国の国民が環境保全のためにとった行動はすでに世界の注目を集めているとし、今年のアース・デイのイベントには百八十余カ国が参与したが、中国より重要な国は一つもなかったと語った。

 中国は確かに人口が多すぎ、建設任務が重いため、人為的に環境を破壊する問題は非常に深刻である。中国の国土資源部が四月二十二日に「中国の地質環境現状」を発表し、次のように指摘した。中国では、地質災害の半分以上は人為的要素によってもたらされたものである。例えば、山崩れ、地すべり、鉄砲水などの地質災害は、鉱物資源の開発に伴ってひどくなり、そのため毎年約三百億元の損失を蒙っている。ここ十年来、全国にこのような災害を受けた市、県、区は四百以上にのぼり、一万近くの人が死亡した。中国の地質災害の発生は明らかな方向性があり、損失の程度は人口の密度、経済発達の程度と正比例をなしている。広東省を例にとってみると、昨年に起きた比較的大きな地質災害のうち、人為的要素によるものが九〇%を占めている。

 今春以来、北京市は八回も砂あらしに見舞われたが、回数は往年よりずっと多かった。これは北京以北地区の植生がひどく破壊されたためである。それまで年に一回春の美しい景色に恵まれていた北京人は、これほど強い風(突風は九ないし十グレードに達した)に見舞われたこともなければ、これほど暗い空を見たことも、これほど濃い砂塵のにおいをする空気を吸ったこともなかった。アース・デイの四月二十二日、目覚めた北京人は太廟に環境警告札を立て、環境を保護しなければかならず懲罰を受けるだろうと人々を戒めた。

 ほかならぬ問題の重要性を認識したからこそ、「中国の二〇〇〇年アース・デイ行動」は次のような「グリーン生活宣言」を発表した。

 ――アース・デイは人類が地球に懺悔する日である。われわれは、人類が過度に資源を消耗し、環境を汚染して、地球にどのような災難をもたらしたか、そして、われわれ一人一人がこのような災難に対しどのような逃れられない責任を負っているかを考えてみよう。

 ――アース・デイは人類が自身を救う日でもある。われわれ一人一人はみな環境災難をつくり出した者でもあれば、環境災難の被害者でもあり、これにもまして環境災難をなくす者である。誰も資源の節約とリサイクル、ごみの分類、種の救助などグリーンの生活様式を選ぶことによって環境保全に参与することができる。。

 ――中国は史上最も脆弱な生態系で、史上人口が最も多く、発展が最も大きいという圧力に耐えている。国を愛する人々よ、まず民族が頼って生存するこの基礎を愛護し、少しずつ環境保全をやり始めようではないか。

   あなたが地球を救えないことはない。

 このため、北京地球村環境文化センター、中国青少年発展基金会、世界自然基金会、環境と発展研究所などの諸機構は、全国民グリーン生活承諾行動を起こした。承諾する人は承諾カードに署名する。承諾カードには、地球を保護するには、水を節約する、洗剤の使用を慎む、できるだけエアコンを使わない、自転車に乗るのを光栄と考える、年賀状を贈らない、グリーン食品を買う、使い捨て製品をあまり使わない、ごみは分類して捨てる、野生動物を食べない、植樹に参加するなど多くの承諾項目が列記されている。北京地球村環境文化センターの廖暁義主任は、今年の活動のテーマは「私たちの生活に環境保全を」に決めたのは政府の環境保全行為を国民の自発的行動に変えるためであると述べた。

 「中国少年ハンド・イン・ハンド地球村」は少年児童の全国的な環境保全組織である。北京市の百六校の約十万人の小学生が、小さな行動で大きな地球を保護するこの活動に参加している。彼らは廃物回収で換えた金を使って貧しい地区で「ハンド・イン・ハンド環境保全小学校」を四校創設した。アース・デイに、この百六校の小学生は全市で環境保全知識をPRし、古新聞や古電池、アルミ缶、プラスチックなどの廃物を回収する大規模な活動を繰り広げた。調べによると、廃物回収で得た金は「中国少年水資源保護世紀林」の建設に使われるという。

中国のグローバルな

 環境教育行動

 「中国のグローバルな環境教育行動」(GEA-Chinaと略称)二〇〇〇年計画もアース・デイに北京で正式にスタートした。同行動の目的は小中学校の教育から着手し、全社会の環境保全意識をいちだんと高めることにある。

  GEA-Chinaは中国の科学技術部とアメリカの非営利組織「グローバル・コミュニケーション・フォア・コンサーベーション」が一九九七年に共同で発起したもので、国際的な非政府機構と中国の政府部門が協力に成功した最初の多国籍の環境保全教育組織である。同組織は、中国と国際間の環境教育の協力を通じて、社会の力を結束し、環境保全についての宣伝と教育活動を幅広く繰り広げ、国民、特に小中学校生徒の環境保全の情熱を激発し、さらには全社会の環境保全意識を高めることを趣旨としている。

 ここ二年余りいらい、同組織はアメリカ側の編纂した環境教育シリーズ・テキスト六分冊を翻訳、出版し、そのうちの三分冊のテキスト一万余冊を北京市の五十五校の小中学校に無料で贈呈し、さらに同テキストの編集者を含めたアメリカの環境教育専門家を招聘して、北京市の小中学校の環境教育担当の教師を対象として、テキスト『水を節約する』の使用方法についてトレーニングを行った。現在、これらの学校では『水を節約する』『エネルギーを節約する』『廃棄物を減らす』の三分冊のテキストの授業が実験的に行われており、七千余名の生徒が学習に参加している。

今年のGEA-China二〇〇〇年計画の内容はいっそう豊富多彩になった。北京市の小中学校生徒に『化学製品の賢明な選び方』と『生態環境と生物の多様性』という二冊のテキストを贈るほか、GEA-Chinaはアース・デイに「小中学校生徒の環境知識コンテスト」を催し、特等賞を獲得した生徒に夏休みにアメリカへ行って小中学校の環境教育状況、環境教育拠点、自然保護区、環境保護局などを見学させる。

 アメリカから来た中学校教師育成グループの五人の先生は北京で、一部の中学・高校の教師のためにテキスト使用のトレーニングを行い、中国の教師にこれらのテキストは相互促進式のもので、物事を考える筋道について話しており、教師はそれで生徒たちを独自に物事を考えるように導かなければならない、なぜなら、環境問題は必ずしも出来合いの解決策があるわけではないため、このテキストは、現実の中で絶えず現れる環境問題を解決する方法を探すよう生徒を啓発できるからであるとはっきり話した。

 この始動式に参加するためわざわざアメリカから来たアメリカのグローバル・コミュニケーション・フォア・コンサーベーション会長、GEA-Chinaで、清華大学、首都師範大学および一部の小中学校を見学し、教師と学生・生徒たちとともに中国での環境教育を行うこととその方法などについて探求した。今年九月、首都師範大学は教師をハックスレーカレッジに派遣して一学期研修させることになっている。

教育の成果

 この一年、北京地質大学付属中学の生物教師、李力さん(女性)は中学一年生に対し、『水を節約する』『エネルギーを節約する』『廃棄物を減らす』の三分冊のテキストの講義を終えたが、生徒たちは国内の実情と結び付け、地元の北京を見て、中国には水が不足しており、北京の水不足は特に深刻であることを深く認識した。生徒たちはゴミの分類法を覚え、さらに色鉛筆を使って、地球がナイフとフォークを使ってゴミを食べている様子を描き、もし人類がひたすらゴミを作り出すなら、地球はしまいには耐えかねて病気になってしまう、という懸念を表現している。李力先生の話では、これらのテキストには深い意味が含まれているが型にはまって融通のきかないものではなく、生徒たちは勉強を始めるとすぐに興味を覚える。また決まった結論を出していないため、生徒はむやみに専門家を信じるようなことがなく、大胆に問題を提出し、自分で研究の結論を出すようにしている。

 北京西什庫小学校六年生の徐争程君(十二歳)は青少年科学技術館の教師の指導下に、「水を節約する」というテキストに啓発され、家、学校、道端、身近で目にする水を浪費するさまざまな状況について調査と実験を行い、「水はこのように浪費されている  北京市の一部地区での水資源浪費に関する調査」というレポートを書いた。GEA-China二〇〇〇年計画発表会の席で、徐争程君は自分の調査レポートを読み上げ、出席者の幅広い関心を集めた。席上、徐争程君は会議に出席した汪光ハル副市長に調査レポートを手渡し、それを市長に渡してもらうように依頼し、市政府が北京の節水問題を重視してくれるよう希望した。翌日(四月十九日)、劉淇市長はすぐにも徐争程君の調査レポートに、北京は水資源がきわめて不足した都市であり、水資源の管理を重大視しなければならないが、当面は特に節水活動を重視し、厳格な節水政策と法規を制定し、節水テクニックを普及させるとともに、価格を梃子として節水活動を奨励しなければならない、という指示の言葉を書いた。市長はまた、この小学生に学び、身近なことから水の節約に注意するよう全市民に呼びかけた。

 徐争程君は記者のインタビューに答え、次のように話した。科学技術館の環境保全クラスで授業を受けた時、先生が最も多く話したのは水を節約することだった。それなのに、毎日登下校の途中で、一部の洗車店が高圧ホースを使って洗車しているのをよく見かける。こんな風に洗車していたら一体どれだけの水道水が浪費されるのか、はっきり知りたいと思った。そこで、去年の夏休みから、半年がかりで百人に対してアンケート調査を行うとともに、六つの洗車店を重点的に取材した。そのほか、自宅でも蛇口からこぼれる水の消耗実験と旧式便器の節水実験を行った。これらに基づいて調査レポートを書きあげた。  (資料参照)

資料

徐争程君の調査(摘要)

はじめに

 水は大切な天然資源であり、すべての生命の源です。いま世界中の八十を超す国の約二十億の人口が、水資源不足という危機に直面しており、二十六カ国の三億人余りの人々が水不足の状態の中で暮らしているのです。中国の一人当たり水資源占有量は、世界第百二十七位と下位にランクされており、世界の一人当たり平均占有量の四分の一しかありません。そして北京市の状況はさらに深刻であり、北京市の一人当たり水資源占有量は約三百立方メートルで、全国の一人当たり占有量の八分の一と、全世界の一人当たり占有量の三十分の一にすぎず、国際的に認められた一人当たり千立方メートルという水欠乏の下限をはるかに下回っているのです。

 人口の増加と経済の急速な発展に伴い、北京市の水使用量は急増し、人々は過度に地下水を採掘せざるを得なくなった。ここ二十年に、北京市の地下水位はすでに五・五二メートル下降し、そのため毎年十ないし二十ミリの速さで地盤が沈下しています。

 これほど深刻な水不足の局面を前にして、人々は節水意識を増強しなければなりません。しかし、生活の中で水を浪費する現象が至るところで見られるのです。

 洗車に使われる水に関する調査

 市内の洗車店が車を洗う際に使うのはすべて水道水です。これらの洗車店では毎日平均約二、三十台の車を洗い、最も多い時は八十台にも達します。さらに、一台の車を洗うのに、平均三十キロの水を使います。調査を行った六軒の洗車店は毎日合わせて二百台の車を洗い、毎日の水使用量は六トンに達します。一年間に、これらの店は七万台余りの車を洗い、二千百トン余りの水道水を使ってしまうのです!

 分析と討論

 北京市の中心部にある四つの区のうち、西城区だけでも洗車店が六百余軒もあります。上述の計算に基づくと、これらの店は一年間に百三十一万トンの水を使って車を洗わなければなりません。全市の洗車店は六百軒に止まりません。そうすると、毎年洗車店で百三十一万トンの何倍に相当する水が浪費されるのでしょうか。水不足の深刻な北京市では、洗車業だけでもこんなに多くの水を浪費してしまっているのです。そのうえ、今後数年に洗車業はさらに発展する勢いを見せています。

 市民の節水意識の欠如

 配布・回収した百通の調査アンケートを通して、八〇%余りの人が常に或いはたまに水の浪費現象を見かけていることがわかりました。さらに二四%の人が自分自身にも水を浪費する行為があることを認めました。また七九%の人が北京市の一人当たり水資源占有量を知りませんでした。これはつまり、北京市の深刻な水不足の現実が、まだ人々の重視を引き起こしておらず、多くの人が次世紀の最も大きな危機の一つが水不足によってもたらされるということを知らないということです。

 提案と措置

 一、 政府は放送、テレビ、新聞などのメディアを使って北京市の水不足の深刻な現状を宣伝し、人々の節水意識を強める。

 二、関連部門は、洗車店に洗車水の処理と循環使用システムを強制的に取り付けさせる。

 三、できるだけバケツに水を入れて車を洗うように運転手を教育する。

 四、 洗車店がコンピュータで水の使用をコントロールするのを奨励する。

                                                 『北京週報』2000年5月16日

    

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