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2000.6.27 |
| 中国環境問題 | ||||||||
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長江の水生生物資源の保護 葉楼 中国野生生物保護基金管理委員会の関係者によると、長江の水生生物資源を保護するため、中国の科学者と関連部門は総合的な措置を取っている。 長江漁業資源管理委員会の資料によると、長江の水生生物資源は全国で取って代わることのできない種質資源、苗種資源、魚類資源、水生野生動物資源の四つの強みをもち、レンギョ、ソウギョ、ヒラコノシロ、ウナギなど多くの魚類の原種基地で、長江に生息する水生動物の種類は全国の大河川で上位にランクされている。中国の淡水養殖の大部分は長江の天然苗種に依存している。なかでもヒラコノシロ、サワガニ、フグなど多くの貴重な魚類は国内外でよく知られており、長江カワイルカ、中華チョウザメ、ヘラチョウザメ、長江チョウザメ、スナメリ、オオサンショウウオなどは国家一、二級の野生保護動物に属する。 長江の漁業生産量は全国の淡水漁業生産量の六〇%を占め、その漁業資源は全国の淡水養殖業の中で重要な地位を占めている。淡水苗種の主要基地として、長江の資源状況は淡水養殖業の総量と品種構成に直接影響を与え、同時に、長江が水生野生生物の重要な生息地であるため、その種の生態は中国の生物多様性にも重要な影響を及ぼしている。 だが、ここ十数年来、湖を干拓して農地を造成したり、川の水を汚染したり、過度に漁獲したり、支流に水門を建て堤を築いたりする人類の頻繁な活動によって、長江は水生生物の生存に適さなくなり、水生生物、特に貴重な水生生物は急を告げ、ヒラコノシロ、太刀魚、ヘラチョウザメはほとんどいなくなり、長江カワイルカも絶滅に瀕し、多くの水生生物が生存の危機に直面している。 漁業資源も工業廃水、都市の生活廃水の汚染をかなり受けている。紹介によると、長江の全流域には汚染源が四万余カ所あり、工業廃水、都市の生活廃水の一日の排出量は千六十九万トンに達し、長江沿岸の汚染帯は五百キロ余りに達している。汚染はプランクトン、川底生物など魚の餌に深刻な害をもたらし、魚類の成長に直接影響を及ぼしている。 近年、長江の水生生物資源を保護するため、関係部門は一連の措置をとっている。科学者たちは長年の研究を通じて、一度絶滅に瀕していた国家一級野生保護動物――中華チョウザメの人工繁殖技術を開発し、絶滅の危険から抜け出した。スナメリ、長江カワイルカなどに対しても保護措置がとられている。 一億四千万年の歴史をもつ中華チョウザメは中国特有のものであり、この恐竜と同時代の古脊椎動物は、生物進化、地質、海貌などを研究するうえで重要な科学的価値と大きな生態・社会・経済価値を持っている。中華チョウザメは長江にある魚類のうち最大のもので、全長四メートル、重さ五百キロ以上に達し、硬いうろこがあり、主に長江で繁殖し、高い科学的価値と経済的価値があり、「中華の国宝」と言われている。 中華チョウザメの産卵場はもともと長江上流の支流である金沙江にあったが、長江の中流に長江葛洲ーモダムが築かれたことから、その回遊通路が断たれた。そのため、関連部門は長江中流にある湖北省宜昌市に葛洲ーモダム中華チョウザメ研究所を設立し、近年は中華チョウザメの人工繁殖を重点的に研究している。科学研究者は人工合成ホルモンによってその繁殖を促し、人工繁殖中の孵化、育成、放流などの技術的難題を解決し、中華チョウザメの人工繁殖に成功した。同時に、葛洲ーモダムの下流十キロに新しい産卵場をつくった。 中華チョウザメを救う最も直接的で最も効き目のある措置は増殖して放流することである。近年、関連部門は何回も大規模な中華チョウザメの放流を行った。昨年末、農業部、全国人民代表大会農業・農村委員会、湖北省人民政府は共同で大規模な放流を組織、実施し、長さ十センチ以上の稚魚を葛洲ーモダム下流に十万匹放流した。 国際通用の最低放流帰還率で計算すると、今回放流された中華チョウザメの稚魚は十五年後に少なくとも千匹が長江に戻ってくる。科学的に放流効果を調べるため、今回放流された稚魚の一部にマイクロ数字標識法、遺伝子標識法、体外銀質標識法が採用され、将来人工繁殖と自然繁殖のチョウザメ稚魚を科学的に鑑別できるようにしている。 中華チョウザメの回遊を確保するため、農業部は特に漁労禁止の通告を出し、昨年十二月二十五日から今年四月十五日まで、中華チョウザメに害をもたらす漁労方式、方法と漁具の使用を禁止した。 このほか、長江の漁業資源と生態環境に対しても保護措置がとられている。 紹介によると、長年来、盲目的に湖を干拓して農地に造成したため、長江沿岸の川や湖の面積が急激に小さくなっている。長江の中流と下流地域で湖を干拓して農地に造成したことから湖の貯水能力が下がり、湖面と水資源のバランスがくずれ、漁業の水域の生態環境が破壊され、長江流域にある五十余りの十万ムー(一ムーは六・六六七アール)以上の湖が人為的に長江と遮断され、漁労量が水門建設前の二〇〜三〇%に激減した。 関連部門は湖を干拓して農地に造成したり、不法に魚をとったりすることなどを禁止する法律と法規、および工業廃水と都市の生活廃水の排出を制限する規定の制定を急いでいる。 『北京週報』2000年5月30日
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