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Vol.13(2009/1/5発行)

【評論】

「変」の1字が語り尽くす転変

 複雑な世相、動乱の頻発。人類の社会史の過程における2008年を1字で概括するのに「変」の字は相応しく、すでに始まった2009年を1字で展望するのにも間違いではない。海外メディアが選んだ2008年の流行語トップ10の多くで「変革」(Change)が首位を占めた。日本の清水寺の森清範貫主は昨年末、長さ1メートル50センチ、幅1メートル30センチの大きな紙に、日本の「今年の漢字」を揮毫した。「変」の1字は、書き下ろされる間に様々な事柄を表現し尽くした。

 年々ある変化も、昨年は特に激しかった。8月8日に南オセチアで発生した紛争は、世界の大局の趨勢に影響を与えるヘッジだった。西側の戦略的迫出しを前に、ロシアは南オセチアで勝負に打って出た以外にも、その強硬な外交姿勢を崩さなかった。原子力ミサイル巡洋艦「ピョートル大帝」、大型対潜艦「アドミラル・チャバネンコ」をベネズエラとの合同演習のため同国の排他的経済水域に派遣。「アドミラル・チェバネンコ」はパナマ運河を通過してキューバに寄港したことで再び注目を浴びた。これに対する欧米の反応は抑制の効いたものだった。動くほど静かに、隠すほど明らかになる絶えざる変化の中にも、ロシアと欧米との間の、様々に策を弄しながらも、戦えど断ち切れぬボトムラインが垣間見られた。09年もロシアと欧米間の角逐は注目に値する。

 国際政治は風吹き雲湧き、国際経済は滔天の津波。常に底知れぬウォール街は「黒を変じて白と為し、上を倒して下と為す」トリックを弄し尽くし、百年の老舗リーマン・ブラザーズは暗然と舞台から退き、ビッグ3は尋常ならぬ苦境に陥り、「変故斯須に在り、百年誰れか能く持せん」(変わったり事故に遇ったりはすぐのこと、百年の命を誰がよく保つことができようか)の慨嘆を徒に残すのみだ。情勢を収拾する重責はバラック・オバマ氏の双肩に担われた。昨年初めの選挙戦で、リンカーンと同じイリノイ州選出のオバマ氏は数ある候補者の1人に過ぎなかった。回を重ねる度に情勢は見る見る変化し、「変革」のスローガンを呼びかけるオバマ氏の当選自体がすでに歴史的な変革を成し遂げた。だが、知るは易く行うは難し、行は言に勝る、だ。山積する難題と変革を求める民心を前に、オバマ氏の「変革」が09年中に問題を解決できるか否かは、なお歴史の検証を要する。

 現在の世界はグローバル化の過程における矛盾の頻発期にあり、政治と経済、社会と文化、軍事と科学技術、民族と宗教といった多重関係はなおさらに複雑に入り組んだ大きな変化と調整の最中にある。

 08年の中国は変事を前に屈することなく、輝きを取り戻して、「禍変じて福となすは、我らが力に在り」を再度証明した。09年は一層厳しい試練にさらされるだろう。たとえ千万の変化があろうとも、「いかなる危険も恐れず、いかなる妨害にも惑わぬ」決意を変えてはならない。「引き続き心を結集して建設に取組み、一意専心に発展を図る」力を変えてはならない。(編集NA)

「人民網日本語版」2008年1月5日

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