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Vol.16(2009/02/20発行)

【特集】

金融危機とグローバル化発展の差異、及びその処理方法

銭元強

 フォーラムは金融危機分野に関する問題を論じています。元々私はグローバル化発展の問題を論じるつもりでしたが、この2つにはやはり若干の違いがあります。金融危機を論じる際に、2006年に世界銀行の経済学者が2007年、2008年に対して4つの将来のリスク予測を行っています。第一に、グローバルな金融システム中の流動性が過剰となりすぎ、インフレと一部地区の金融危機を引き起こす可能性があるということ。第二の予測は、グローバルな経済と貿易のアンバランスの可能性が生むリスク、例えば米国の経常赤字の問題及び一部発展途上国の過度で速すぎる発展がコントロールを失うといった問題です。第三に、米国など高収入の国家の不動産市場の低迷は予想外の事態をもたらす可能性があり、経済に急ブレーキをかけ、世界のニーズを弱める可能性がある。第四に、焦点の地区の地縁と政治、特に石油価格の上昇が若干大きな危機を生む可能性があります。私はこの予言は比較的正確だと考えます。特に米国のサブプライムローン危機に過剰な流動性が加わり、こうしたグリーンスパンあるいは皆様が言うように100年来、150年来の状況がもたらされ、まさに我々の生涯最大の金融危機、経済危機であると考えます。

 この危機の根源はどこにあるのでしょう。先ほど専門家の皆様が分析されましたが、私自身はコーポレートガバナンスと政府ガバナンスという観点から分析します。コーポレートガバナンスという角度から見ると、最も深刻な原因はコーポレートガバナンスに大きな問題があることです。欧米国家では中国や日本、ドイツ、イタリアに比べて、コーポレートガバナンスが最も良く成功しており、ある法律制度やシステムに基づき行われています。結果は非常に不幸なことに、今回の危機は彼らから始まっており、彼らのコーポレートガバナンスに大きな問題があることが分かります。特に内部ガバナンスの面で、株主と管理層や取締役会、幹事会の奨励メカニズムがどのような関係にあるのか、これは深く反省する必要がある事です。特にリーマン・ブラザーズのCEOは同社で29年も働き、受け取った給料は5億ドル以上に達し、昨年の個人の賃金は4500万ドルに達していますが、これは不思議な事です。同氏は米国議会で証言した際にもまだ、自分は最もよくやったと述べています。

 我々はコーポレートガバナンスと法律法規を含む外部ガバナンスも検討することができるでしょう。

 第二に、政府ガバナンスにも大きな問題があります。特に米国政府で、米国は政府のコントロール方法が弱く、自由市場経済や彼らの法律を信じているためでしょう。しかし、金融レバレッジのデリバティブの判断においては、多くのファンド企業の社長もはっきりとはわからず、多くのモデルを用いて判断しています。先ほど人民大学の教授もおっしゃいましたが、例えば商業銀行が10倍、投資銀国が30倍なら、彼らは60倍に達しています。世界のGDPは毎年45〜50兆ドルですが、彼らはデリバティブ取引を行い、それほど大きく何倍にも拡大しており、また調節するためのよいメカニズムもないため、政府の監督管理の問題も一つの問題です。

 第三に、グローバルなガバナンスを行うべきです。現在世界のグローバル企業は、国際組織や国際ビジネス機関、及び民間機関などを含む五大組織がグローバルに発展しており、特にグローバル企業は既に国家のコントロールを受けていません。特に経済のグローバル化以降、その発展は全く抑制されていません。グローバルなガバナンスの面で、今やOECDのような国際的なビジネス組織を含む各レベルに対して、G20以降、国際的な監督管理機構を設立し、将来の国際的な流動資金をコントロールするかどうか検討しています。私も国際会議に参加しましたが、特にヘッジファンドとプライベートファンドに対しては何の監督管理もありません。中国やアラブ国家などは大量の外貨準備があり、日本も多いです。中国は中国投資公司を成立し、投資面では世界で監督管理の実施の声があがっています。しかし私は彼らによく次のように訊ねます。ヘッジファンドとプライベートファンドは誰が監督管理するのかと。何故ならこれはグローバルな問題で、検討する必要があるからです。

 中日が将来の金融危機に対してさらにどのように対応すべきかについてですが、例えば地域の面で中日韓の3カ国は明日、会議を開いて討論し、中国と米国の間、中国とEUの間、あるいは中国と東南アジアの一部国際組織に対してもよい作用を及ぼすでしょう。グローバルなガバナンスは非常に長いプロセスであるでしょう。私は基本的な観点について語りたいと思います。金融危機の発生と中日間の協力に関して、中日間の以前の投資と市場はよい協力を行ってきました。次の協力は人材と技術の面でより協力すべきだと皆が考えています。グローバルの面では、地域の間のガバナンスを含むより多くのガバナンスを行う必要があります。

(作者が第8回中日産学フォーラムで行った発言より)

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