初めての教師生活
私が任地である大連に来てから、3か月が経ちました。この3か月は本当にあっという間に過ぎて行った気がします。ここでは大連での日頃の生活で感じた素直な気持ちをレポートしたいと思います。
私は、今年の3月に大学を卒業し、4月から6月の約2か月間の福島県JICA二本松訓練所での訓練、7月の3週間の北京での現地訓練を経て、夏休み明けの9月から本格的に活動を開始しました。私は、実習やボランティアなどを除いて教師経験はゼロ。一方、一緒に仕事をする同僚の中国人日本語教師の二人はともに教師歴15年のベテランです。授業の仕方、指示の出し方、学生との接し方、クラスコントロール……私は毎日この同僚たちに学ぶことばかりです。また、二人は私の授業の時間にもサポート役として一緒に教室にいてくれたり、授業の方法についてアドバイスをくれたりもします。しかし、私は自分の授業をこなすので精いっぱいな日々を送っています。
「協力隊」なのに、これでいいのか。むしろ私は足手まといになっているのではないか。日本語教師の経験がある人が来た方がよかったのではないか。
そんな不安な気持ちになる時、よく思い出す言葉があります。二本松の訓練で言われた言葉です。「目に見える成果はすぐには表れない。でも、あなたがそこに行くことだけで、確実に変化が起きる。」
確かに実際、学校のいろいろな行事に一緒に参加できる。学生たちが毎日元気に「先生、おはようございます!!」と言ってくれる。放課後、「一緒に帰りましょう。」と誘ってくれる。学校の他の教科の先生方が「中国語を覚えるのが早いね。」と言ってくれる。私に興味を持って話しかけてきてくれる。同僚の先生が「日本語がもっと上手になりたい。たくさん教えてください。」と言ってくれる。他愛ないおしゃべりができる。こんな日々のちょっとした関わり合いだけで、私が学校にいる人たちの生活の一部になっているんだという気持ちになり、とてもうれしく感じます。それだけで、私はこの学校に来た意味があると思っています。
でも、これだけで満足してはいられません。2年の活動期間中で自分にできることを少しずつでもやっていきたいと思います。まずは、私を好きになってもらうことを目標にして、自分らしくがんばっていきたいです。(2007年10月)
19年度1次隊 大連市第三十中学 日本語教師 宮村さおり