中国はおいしい!

 私は中国東北部の吉林省の長春から車で3,4時間ほど離れた山城鎮という所にある梅河口第二中学という学校で毎日高校生に日本語を教えています。

 中国は市と村の間に鎮という規模があり、まさに私はその山城という鎮に暮らしています。直線距離でいえば北朝鮮との国境からひと山越えた文字どおり「何もない」と言えるような辺境で暮らしていますが、青年海外協力隊に派遣が決定したときから田舎での生活は覚悟していたので電気もあるしガスも通っているので、派遣前に思い描いていたようなない、ない、づくしの田舎の暮らしよりははるかに不自由のない暮らしをしていると思います。

 この不自由ない生活、というところで大半を占めているのがなんといっても「食生活」です。中国はあまりに広く、中華料理といっても数え切れないほどの歴史や種類があるので地域によってまったく違うものを食べていますが、私の知っている東北部の料理は「ああ、中国ってなんておいしいんだろう!」と思うものばかりです。

 という訳で今日はみなさんに私の普段食べている「おいしい中国」を紹介したいと思います。私の配属先の学校は少数民族のひとつ朝鮮族の学校です。朝鮮族といえばみんな唐辛子が大好き。一年もたてば否が応でも辛いもの尽くしの生活に舌がなじんでしまうから不思議です。

 おいしい中国その@

 朝鮮族がいう、「これがなくては生活できないもの。」それはキムチとコチュジャン。各家庭には自家製キムチの壷があり、コチュジャンももちろん自分の家で作っています。みなさん唐辛子の摂取量は南方にまけず半端ではありません。手作りのコチュジャンは辛い中にも甘みがあって本当においしいのです。干豆腐という豆腐を平たくつぶして乾燥させたものにキュウリやにんじんなど生野菜をはさんでコチュジャンをたっぷりつけてバリバリ食べます。その老若男女問わずバリバリ食べるしぐさがなんともおいしそうで見飽きることがありません。

 おいしい中国そのA

 全世界の愛犬家の皆さんの批判を一心に浴びつつも食べ続けます。犬の肉。ここでは犬肉専門の店も多く、冬は体が温まる、ということで好んで食べられている一品。零下2,30度まで下がる東北部でもこのワンちゃんスープで身も心もぽかぱかです。愛犬家の皆さん、本当にごめんなさい。

 おいしい中国そのB

 中国東北部といえばやっぱり餃子。なにかお祝い事があったり人が集まったりすることがあれば何はなくともやっぱり餃子でしょう。わたしが餃子を好きな理由はみんなでわいわい言いながら餃子を包んでゆくその作業で、私としてはこのへんでもうすでにお腹いっぱいな気分です。

 ここで紹介した以外にも本当に多くの「おいしい中国」が豪快に毎日作られては食べられ、作られては食べられ、着々と13億人の胃袋に収まっているのだと思うとこの国の壮大さに圧倒されそうになります。しかし圧倒されつつも負けじと私の「おいしい中国」探索は帰国するまで続くのでしょう。おいしいご飯をほおばっている人の顔って見てるだけで本当に幸せになりますよね。

梅河口第二中学 河本公子