小学校日本語教師研修会に参加して
8月11日から8月19日、大連で全中国小学校日本語教師研修会が行われた。この研修会は、中国の小学校で日本語を教えている中国人の小学校教師を対象に行われたもので、約50名の小学校教師がこの研修会に参加した。今年で3回目を迎えるこの研修会だが、今回を一応の締めくくりとし、これまでの研修会の総まとめという形で研修が行われた。
私は今回この研修会に講師という立場で参加し、午後の授業を担当した(研修生は、午前中に教授法・教室活動について学び、午後は自分自身の日本語能力をあげるために日本語の授業を受けた)。今回が3回目の研修会であるが、私自身は初めての参加である。小学校教師というプロの教師を前に授業をすることに、正直、不安もあったが、研修生の方々のおかげで楽しく授業をすることができた。また、研修生の方々とは授業の中だけではなく、昼食を一緒に食べたり、空いた時間におしゃべりをしたりするなど、授業外でも交流の時間を持つことができた。自分の任地から遠く離れた大連で50名という日本語教師の方々と交流し、同じ時間を共有できたことは、私にとってとても大きな経験だった。また、研修生の方々が教授法・教室活動の授業で学んだことを取り入れつつ、子供たち(小学生)が楽しめる授業を考える姿は私に大切なことを思い出させてくれた。
何を思い出させてくれたのか。それは、「授業を考える上で大切なこと」である。
今回の研修は、最終回ということもあり、教授法・教室活動の授業で、学び、考えたことを生かして研修生自身が授業案を作成し、それを発表するということを最終目標にしていた。教授法・教室活動の授業は午前に行われたため、私もときどき見学に行ったのだが、さすが小学校教師と思わされることが多々あった。授業をする上で大切なこと、「子供たちがその活動を楽しめるかどうか」ということをよく考えている。最終日の発表でも、やはりそうだった。小学校の生活に即した場面を考え、なおかつ、子供たちが楽しめる活動を考えている。さすがだと思うと同時に、自分自身の授業を振り返った。
日本語教師として働き始めて、4年半余り。私は、学習者が楽しめる授業を日々心がけていただろうか。学習者がどんな場面でこの文型を使えるのか、きちんと考えて授業ができていただろうか。そんなことを考えた。もちろん、小学生に教えるのと大学生に教えるのとは違う。しかし、私はこの研修会に参加して、研修生の方々から大事なことを思い出させてもらった気がしている。講師という立場での参加だったが、私自身、学ぶべきことが多かった。
任期終了まで、あと1年と少し。ここで学んだこと、経験したことを今後の活動に生かしていきたい。
17年度2次隊 青海民族学院 日本語教師 瀬川万有美