大学生JICA事業視察旅行に参加して(2)

 私は日本国際協力機構(JICA)中国事務所の主催した第六回作文コンクールに入選したため、中国でJICA の実施した事業を視察することができました。場所は北京で、期間は12月5日から12 月10日までです。 

 JICA のこうした活動のお陰で、全国地方の大学生30 名が北京に集まりました。JICA 中国事務所の平野先生が私たちの案内をしてくださいました。短い5日間の時間で、私たちは日中友好環境保全センター、中日友好病院、中国リハビリテーション研究センター、北京日本学研究センターへ見学に行きました。また青年海外協力隊員たちと懇談したり、見学先の各分野の専門家たちの従事している事業の紹介や報告を拝聴しました。こういった過程の中で、JICA が実施している事業を前よりもっと詳しく、深く理解することができました。この見学によって、知識を増やし視界を広げただけではなく、もっと重要なのは異国文化を感じさせ、私たちの背負う使命が分かったことです。JICAをもっと深く理解する過程は、日中友好を理解する過程であるとも言えるでしょう。日中友好は空中楼閣ではないことが心の深いところに強く感じられました。

 私たちが出会った日本人は皆、和らかで親しみやすかったです。考えがよく行き届いていて真面目に仕事する日本人に敬服してやみません。彼らと語り合うことは本当に愉快なことでした。私たちが喋った日本語は流暢ではなく、多分文法的な違いがあったかもしれません。それにしても相手は静かに聞き、時には頷きながら興味深くあいづちしてくれます。“私の話を聞いているんだ”、その時の私はすごく感動しました。聞き手の励ましがあってからこそ、自分自身も勇気が湧いてきて、もっと自信になってきました。今、中学校の英語教科書の中の文章を思い出しました。語り合う両方はどう順調に続けるか、こう教えてくれました。それは“聴く”でした。相手の気持ちをよく聞いてください。耳だけではなく、心も使ってください。作者は私たちに傾聴の重要さを強調しました。日本人との交流の経験によって、わたしは更にその道理が分かりました。

 日本人は同僚、友達同士だとしても、「おはようございます」、「ご苦労さまでした」、「すみません」などの言葉をよく使います。私の考えからすれば、それはくどいのではないかと思います。でも身になって体験すると、「ご苦労様」たった一つの言葉なのですが、いくら辛くても、もう辛く感じません。自分のしたことが他人に認められ、自分が励まされるからです。中国人だったら、親しいほど礼儀が要らないとされます。相手に関係が深くないと言う印象を与える恐れを持っているからです。日本人は「親しき中にも礼儀あり」、こういう考えを持っています。やっぱり文化の違いがあると実感しました。でも、そういう礼儀の習慣から、日本人の仕事に対する情熱が見られました。調和の取れた人間関係が仕事を順調にさせるのではないかと思います。ですから、この「ご苦労様でした」はただの挨拶だけではなく、人間関係を潤滑する重要な役割を持っているのではないかと思っています。

 交流は相互理解の基礎である一方、深い理解は更に深い交流をもたらすと思います。今回の視察旅行の機会で、数多くの日本人と交流することができ、幸せなことだったと思います。日中友好は「一人の中国人」と「一人の日本人」の交流と理解の中で深めるのではないかと思っています。民族情緒を別にして、ただ相手を「一人の人間」として見ることが非常に重要だと思います。こうして一歩一歩、日中友好の道がもっと広がっていくのではないでしょうか。

湖南師範大学外国語学院 日本語科 李姗姗