国際交流音楽会に参加して

 

2006年8月23日〜24日、フフホトの内蒙古飯店、シラムレン草原で音楽会が開かれ、サックス奏者として参加させていただきました。この演奏会は、シニア海外ボランティアとして内蒙古師範大学に声楽指導で派遣されている中嶋豊子さんが主催したもので、中国派遣中のボランティアが集まる懇親会で演奏したことをきっかけに今回の音楽会に参加する話が進み、実際に参加できて本当にうれしく思います。

23日の国際交流音楽会では、日本から合唱団を招き、また内蒙古師範大学の合唱団や地元の音楽家の演奏など、多彩なプログラムを通して、中日の音楽交流が行われました。ほぼ満席という盛況ぶりの中で幕を閉じ、観客のマナーもすごく良かったように感じました。私は、ソロの二曲と、中嶋さんが指導されている声楽の方との一曲を演奏しました。予定ではソロで3曲演奏する予定でしたが、伴奏CDと自分自身の技量の問題から、今回は3曲目は演奏しないことになりました。本番でCD伴奏の音楽がしばらく流れず、自分の中で少し焦りが出てきてしまったので、次回からは余裕を持って本番が楽しめるように心がけていきたいです。声楽とサックスというめずらしい組み合わせでしたが、ホールの響きの中でうまくブレンドされていたような気がします。また、言葉が通じない中で一緒に演奏できたことで、「音楽に国境はない」ということを肌で感じることが出来ました。

 24日のシラムレン草原での演奏会では、草原に設けられたステージで頭琴演奏や舞踊など、地元の音楽家たちとの音楽を通じた交流を図ることができました。光眩しいホールのステージとは違い、暗やみの中での草原演奏会は、また違った雰囲気で、自然の音と一つとなっていたように思います。草原で見る星空は本当にきれいで、天の川がはっきりと見えました。

今回の演奏会を通じて、演奏会は音楽だけでなく、全体の雰囲気が大切で、服装、照明、花束を渡す順番なども演奏会の雰囲気を作り出す為にはとても重要だと改めて感じました。中嶋さんをはじめ、内蒙古師範大学で日本語を教えている森まどか隊員や師範大学の学生さんなど、多くの方々に協力していただいた結果、いい演奏会になったと思います。

うれしい出会いが一つありました。師範大学の先生方と食事をしていた時に、声楽の先生が日本の「里の秋」という曲を歌ってくれました。「この曲が好きです。」と、話しているときの表情はとても嬉しそうでした。この曲を耳にしたことはありましたが、三番まで聴いたことはありませんでした。美しいメロディーに対し、歌詞の内容は自分が思っていたよりも深く、父親の無事を祈る母子を描いたもので、日本の曲の美しさ・深さを教えてもらったような気がしました。この出会いをきっかけに、さっそく配属先の中学で「里の秋」を教えています。多くの人に日本の音楽の素晴らしさを伝えていきたいです。

 

平成18年度1次隊 桂林市第七中学 音楽 入江修一