壁新聞を使って交流しましょう!

 「ちょっと苦しかったですが、とても楽しかったです。」「友達と助け合うのは大切です。」「とても美しい思い出になりました。」「私たちが作ったのは一番きれいです。みんなでいっしょに努力したからです。」これは配属先長春市11高校の学生が書いた壁新聞を作り終えての感想です。

 今、私の配属先長春市11高校の1、2年生は大阪の阿武山中学校の2年生と交流を始めました。方法は日本語の壁新聞を作成し、送ります。これを用いて「中国と日本の学生の交流」「両国の学生がお互いの国を知る」これらを目的としています。この2ヶ月、11高校の学生は少しずつ壁新聞活動を進め、先日やっと完成しました。

 そもそも初めは私と阿武山中学校2年生の学生との交流でした。阿武山中学校の2年生は授業科目の一つ「総合学習」で、中国のことを学んでいて、現在の中国のことを調べていました。そこで、中国で活動をしてきた私は、メールを使用して、日本の学生の質問に答えるという形で、中国のことを伝えてきました。「おいしい中華料理」「中国の高校生活」「中国と日本の違い」など。日本人の私が感じたこと。日本人の私の視点から見た中国を伝えてきました。そして、阿武山中学校の学生は本、インターネット及びこのメールのやり取りをもとに、最後のまとめである総合発表会で「日中友好」というテーマで映画を製作し、上映したそうです。

 ここでの活動で、私はずっと中国の学生に日本のことを伝えてきました。しかし、ここ中国での生活が長くなるにつれ、今度は反対に日本の人々に中国のことを伝えたい。テレビ、新聞といったメディアの情報ではない中国のことを日本の人々に知ってもらいたいと思ってきました。だから、このメール交換は私にとっても、中国のことを伝えられるとてもよい機会となりました。

 しかし、これだけで終わってしまうのはもったいないと感じ、阿武山中学校の教員の方に私が取り組みたいと考えていたことを相談しました。それが「壁新聞活動」です。日本語を勉強していても使用する場が少ない学生。まして、同年代の日本人との交流はゼロという学生がほとんどです。そんな彼らに勉強している日本語を使用して、同年代の日本人と交流することができる場を提供できたら。また、両国の学生がお互いの文化を学び、意見を交換することで学生自らが何かを学び取ってくれたらと考えていました。幸い、阿武山中学校の教員の方が快く協力してくださり、今回の活動が始まりました。

 それから、2ヶ月、少しずつ壁新聞活動を進め、先日やっと完成しました。内容は「長春の観光名所」「11高校」「ギョーザ」「有名な中国人」「春節」の紹介など多岐に渡ります。大好きなコナンを描いたり、得意な書道を利用して字を書いたり、切り絵を貼ったり。デザインも工夫が見られ、出来上がりを見た時は学生だけでなく私も達成感を感じました。また、壁新聞を作り終えての感想には、多くの学生が「友達と協力することの大切さがわかった」「大変でも努力すれば、どんなことでもできることがわかった」と書いてありました。「交流」「異文化理解」を目的とした活動でしたが、学生はそれ以上に多くのことを学んでいました。学生の心の成長を感じ、嬉しさと共にこの活動に取り組んでよかったと心から思いました。彼らにはこれからも、この活動を通して感じたこれらの気持ちを忘れずに高校生活を送っていってほしいと思います。

 そして最後に、長春市11高校の学生、阿武山中学校の学生、これからを担う若い学生のみなさんが両国の文化を尊重し合える人に成長していってくれることを願っています。

 追伸)阿武山中学校2年生のみなさんへ

 これから壁新聞を送ります。楽しみにしていてくださいね!(2007年11月)

17年度2次隊 長春市11高校 日本語教師  森 明子