大成功!!日本語クラス「発表会」!!

11月19日日曜日午後2時、活動二年間の最後の授業、「日本語クラスの発表会」が始まった。

 自分は看護師隊員だが、学生達の希望があり4月から毎週末2時間ずつ日本語を教えている。学生達はもちろん全員初心者で、ひらがなからの学習であった。週に一回ずつの授業であるため、ひらがな習得に一カ月以上かかった。学生達の日本語習得目的が私との交流の意味合いが強かった様で、単語の書きとりの宿題など負担が大きいためか第一週時には37人での開始だったが、後半からは22人となった。自分はしっかり日本語を習得して欲しかった。しかし、22人の学生たちの書く日本語はとても綺麗に、そして正確に書けている。聞き取りテストでも正確に聞き取って書き取れる。この学生の成果は自分でも驚くほどである。この学生達のこれまでの努力と学習成果を、他の先生達にも理解してもらい、また自分達での実感してもらおうと、最後の授業は「発表会」という形にした。

 今日はその最後の授業、「発表会」であった。

 発表会の実行員を募ると、10人ほどが手を挙げてくれた。その中から7人を選び、2週間前から準備に取り掛かった。日本語での招待状を作り学生どうし交換したり、日本の歌の歌詞や目次を準備したり、箸入れを作ったり、学生達はみんなで協力して準備してくれた。部屋の飾りつけには、風船を使ったり、切り絵を張ったり手の込んだものばかりであった。

 また発表会の内容は、日本の歌、自己紹介、家族紹介、友達紹介、電話の場面、病院外来診察室の場面、病棟での検温の場面で、すべて授業で行ったロールプレイを用いた内容である。毎晩各グループに分かれて発表の練習をした。自己紹介の文章では、「私は洋子先生が好きです。」と書いてくれた学生がいて、涙が出そうになった。練習を聞いて、日本語で「好きです」と言われるととてもうれしい、心に響いた。

 自分は、隊員活動の中で毎週の日本語の授業が一番楽しみな時間であった。それは、やはり日本語を使って学生たちと交流できるという部分であり、学生達が頑張って日本語を勉強している姿がとてもうれしいからである。毎回授業では、学生達が興味の持てる楽しい授業にするように授業準備した。計画では15週の予定であり、前半はほとんどひらがな習得に時間を使い、学生達も自分も進歩があまり実感出来なかった。しかし、夏休み明け9月からの授業では、基礎がしっかりしているためか授業の内容もどんどん進められ、目標であった「日本の病院での会話(日本の病院紹介)」まで行うことが出来た。

 発表会では、日本文化交流の意味合いも含め、浴衣を借りて司会の学生に来てもらったり、太巻きや稲荷寿司などの日本料理を学生と一緒に作って発表会で試食したり、今までの写真を編集して投影したり、学生達への感謝の気持ちも込める内容にした。学生達は大変喜んでくれ、料理係りの学生達は、朝市の野菜は安いからと暗いうちから買い物に行ってくれたり、炊飯器を借りてきてくれたり、みんな好意的に準備してくれた。酢飯を作ったるとき、酢に砂糖を入れるんだよと説明したは、みんな「え〜!」と驚いていた。6人で手際よく準備してくれ、2時間で5種類の料理が出来上がった。

 発表会本番では、学院の書記、医学系の書記、主任、CP2人、先生2人、計7人が参加してくれ、先生達は学生達の発表に大変感心していた。

 自分が教えて自画自賛するのも恥ずかしいが、学生たちの発表は本当に上手であった。日本人と一緒に過ごしているような時間であった。

 自分が準備した、思い出写真の投影(ムービーメーカー使用)では、今までの9カ月の思い出がよみがえり涙があふれてきた。写真の中の学生達は、みんな笑顔で楽しそうに授業している。それがうれしかった。写真の編集中から学生達の笑顔を見て涙していた。それから毎週の日本語の授業が自分の支えであったこと、最後まで継続出来たこと、学生達が頑張って勉強してくれたことなど、感謝の気持ちでいっぱいになった。思い出写真を投影後周りを見ると、目に手を当てているたくさんの学生達の姿があった。

 その後学生達からの出し物では、みんな目を真っ赤にして歌「朋友」を歌ってくれた。

 飾り付けの風船の中には、学生一人ひとりからのメッセージが入っており、最後に風船を一つずつ割って、メッセージを読んでくれた。学生も私も涙が止まらなかった。

 自分にとって日本語の学生達はこの22人が最初で最後の学生である。一緒に過ごした学生達はとても可愛い。また発表会での成果を見て、学生達の努力は実ったことを実感した。そしてほとんどの学生が泣いている姿を見て、自分と一緒に学んだ日本語は無駄ではなかった、彼女たちといい文化交流が出来たと思った。

 このように最後の授業「発表会」は、大成功だった!!

 私を「洋子先生」と呼んでくれてありがとう!!
 会釈しながら日本語で「こんにちは」と挨拶してくれてありがとう!!
 一人ひとりの笑顔を忘れない。
 これらの思い出は宝物。
 ありがとう、22人の学生達!!
 さようなら。

アクス職業技術学院医学系 16−2 石山 洋子