江西省南昌市より

 江西省南昌市に来て2ヶ月以上経った。南昌の夏はとても暑く、今は毎日「暑い、暑い」と言いながら生活を送っている。青年海外協力隊の派遣が決まるまで、江西省の場所も南昌という名前も知らなかったが、今はだいぶこの土地が好きになってきた。派遣先の江西農業大学南昌商学院は南昌市の郊外にある。職場の同僚や他の先生たちも皆親切で、明るい。人情味がある。皆と日本語、中国語、英語も交えて挨拶したり、おしゃべりし合ったりしている。中国の文化か南昌商学院の文化かわからないが、仕事でも生活でも、いろいろなことが突然そして直前に決まったり変更されたりするが、それにも慣れてきた。

 赴任日は日本語学科の学生全員が大教室で出迎えてくれた。みんな日本人に興味津々といった感じで近づいてきたが、恥ずかしそうにしていた。そんな学生たちを見て、学生たちのために自分の力を全部ぶつけて仕事をしたいと思った。

 授業はいつも大きな声の「先生、おはようございます!」の挨拶から始まる。これは授業前の私の緊張を一気に溶かしてくれる。授業中、とにかく皆大きい声でリピートしてくる。南昌商学院に来るまで、学生の授業態度に不安を抱いていたが、皆いたって素直で真面目だ。ゲームをすると、あまりルールを守らない学生が多くて大変だったり、暑い日はだらだらとしたり、元気がなかったりして困るが、基本的には皆頑張っている。校内で学生と会ったり、食堂でご飯を一緒に食べたりするときは、皆習った日本語で一生懸命私に話しかけてくる。「今日は蒸し暑いですね。」「南昌の料理は辛いです。」「南昌の天気は悪いです。」「もう南昌に慣れましたか。」学生との交流の時間が長ければ長いほど、私の中国語は上達が遅れるが、学生の日本語の上達を感じる瞬間はうれしいし、日本語を通じてたくさんのことを学生から教わることで、本当にここに自分が来た意味を感じることができる。

 今はもう夏休みに入り、明日から江西省内を旅行する。江西省出身の学生たちの故郷を訪ねる旅だ。江西省の風景も学生たちの様子も楽しみである。いろんなものを見て感じて、江西省と学生たちをもっと好きになりたいと思っている。(2007年7月)

18年度3次隊 江西農業大学南昌商学院 日本語教師 矢野聖子