“子ども達に楽しい食事を”幼稚園でクッキング
私がここ湖南省株洲市の幼稚園に派遣されて二ヶ月が経つ頃、私は同じ重慶の幼稚園隊員のクッキング活動に参加しました。まだまだ中国に来て間もない私には一人で中国国内を移動する事は勇気のいることです。けれど、はじめて同じ中国で活動する幼稚園隊員に会える事は私にとって、とても為になる旅でした。クッキング活動は子ども達と二日に渡りクッキーを作り二日目にフルーツサンドイッチも作って会食をするという活動でした。
とっても楽しそうな活動ですよね?でもそこには重慶の幼稚園隊員、下山さんの知恵と努力があったのです。子どもと保育室でクッキングをする、それは子どものできる範囲の活動を想定し子どもが楽しめるようにさまざまな工夫がありました。衛生面にも気をつけなければいけません。そこでビニール袋に子どもたちが砂糖、バター、卵、小麦粉の順に入れて混ぜるというやり方、そして手を洗った後にアルコール消毒をするという方法をとるとの事、先輩隊員の知恵に感心!下山さんが常々感じていた、“子ども達に楽しんで食事をして欲しい”という目的をもって二日に渡るクッキング活動開始! 保育室に行くともう既に楽しい事がはじまる気配を感じてワクワクしている子ども達。動物のペンダントをもらってグループを作り机につき、クッキーの作り方を真剣に聞く子ども、途中でウキウキする心を抑えられない様子でなんども立ち上がる子ども、様子はさまざまです。袋に入ったクッキーの生地を大切そうに混ぜ合わせ感覚を楽しんでいました。
二日目はクッキーのかたどり、もう手を出せないほど熱中する子ども達、オーブンレンジを保育室に持ってきてクッキーを焼いている間にフルーツサンドイッチ作りを開始、大人の使う包丁を先生と一緒に使います。そしてクッキーの焼ける良いにおいがしてきました。子ども達はなんどもオーブンレンジを覗き込み、初めに焼けたクッキーはいつのまにかすぐになくなってしまいました。フルーツサンドイッチはあらかじめ用意していたクリームと自分達で切った好きなフルーツを自分でパンにのせて食べました。このなくなる速さには私たちもびっくりです!まさに夢中!口からはみ出す程押し込み、その後すぐまた次を作るといった様子。それでもお腹がいっぱいになると今度は私たちの為にたくさん作ってくれるのです。
「明日も来るでしょ?」そう聞かれて「明日は私たち、もう帰るんだよ」と伝えるのがなんだか残念。子ども達も正直です。一瞬曇り顔をみせてくれます。この曇り顔もクッキング活動の二日間が楽しかった証拠です。子ども達にとってこの二日間の思い出は大人になっても光り輝く幼稚園時代の1ページにきっとなると思います。そんな楽しい思い出を持った子ども達がここ中国で幸せを感じて生きられる、そう信じたいです。そして心を新たにして任地に帰ると先生たちや子ども達の想像以上の笑顔が待っていて、ここが自分の家だと改めて感じました。やっと私自身の活動が始まります。
湖南省株洲市 太陽宮芸術幼稚園 幼稚園教諭 石原弓子