「オマチマンと一緒に遊ぼう!」

 日本の幼児教育界で有名な「トラや帽子店」の元マネージャーであるオマチマン(小町 正先生)が、9月19日(月)・20日(火)の両日、中国湖南省株洲市にやってきてくださいました。私も日本の幼稚園で仕事をしていた頃、「トラや帽子店」の「スキップ」「にじ」などの歌を子どもとよく歌っていたのですが、まさか私たち隊員と中国の子どもたちのためにご本人に中国まで来ていただけるなんて思いもよりませんでした。つくづく「協力隊員になってラッキーだったな。」と思います。

 さて、今回のオマチマン訪中(来株洲市)日程はというと、19日(月曜)午前中はもう一人の株洲の幼稚園教諭隊員・石原弓子さんの幼稚園(太陽宮幼稚園)で子どもたちと一緒に遊ぶ活動を行ない、午後からは太陽宮幼稚園・自来水公司幼稚園(株洲市内の私の勤務先)の先生方とオマチマンとで講習会を行ないました。そして20日(火曜)午前中は自来水公司幼稚園で子どもたちと一緒に遊ぶ活動を行ないました。

 両日の子どもの様子は、太陽宮幼稚園・自来水公司幼稚園のどちらの子どもも、オマチマンの様子に釘づけで、食い入るように見入っていました。特にパネルシアターが出てきたときには、「次は何が出てくるんだろう??」と想像を膨らませながら見ていたように思います。オマチマンが子どもに話しかけるのはもちろん日本語。それをJICA事務所の調整員である西川知子さんがタイミングよく通訳して子どもに伝えてくださいました。けれども、子どももだんだん集中して見ていると、不思議にオマチマンの言葉の内容を理解して、オマチマンの問いかけに即座に答えるようになっていました。また、オマチマンは、活動と活動の合間にも「雨が降ってきたよ!雷が鳴ってるよ!」と子どもたちをハラハラさせるような言葉をかけ、適度に子どもの体を動かして楽しませるなど、メリハリのある活動内容を取り入れていたように思います。私たち幼稚園教諭隊員も、オマチマンの活動の合間に「パンダウサギコアラ」の曲でみんなで一緒に遊ぶ活動をさせてもらいました。このときは幼稚園教諭隊員のほかにも、西川さんや同じ湖南省の隊員の小野さん、株洲市にある日本企業のヤマハに勤めている上井さん、湖南省湘譚市の日本語教師の中山さんなど近辺在住の日本人の方々にも手伝ってもらい、盛り上げていただきました。

 19日(月曜)午後からの講習会では、オマチマンがいろいろな手遊びやその応用の仕方、体操、パネルシアターなどを紹介してくださいました。オマチマンは今回以前にも株洲市で活動を行なったことはあるのですが、初めてお会いするといった中国の先生がほとんどで、最初は先生方も不思議そうに話を聞いていました。けれどもオマチマンが一生懸命に子どもを楽しませる遊びを伝えてくださるので、次第に先生方もオマチマンの問いかけに積極的に答えたり、体操でも体を大きく動かしたりするなど、どんどん引き込まれていったように思います。後から先生方に感想を尋ねると、「オマチマンの表情が豊かで見ていて面白い」「子どもを楽しませようとしている」「大人が遊んでいても面白い内容が多い。オマチマン大好き!」などの話を聞き、すっかりオマチマンは人気者になったようです。今回の活動で得た新鮮な気持ちを忘れず、中国の先生とともに、より子どもが楽しめるような活動ができるように、工夫を重ねていきたいです。

 平成17年度1次隊 株洲市自来水公司啓蒙芸術幼稚園 幼稚園教諭 藤原由紀