広西医療隊員共同活動

 私達の任地の広西壮族自治区には青年海外協力隊の医療隊員(看護師・リハビリ隊員)が比較的多く、これを利用して月1回医療隊員で集まり、勉強会や情報の共有、そして実際に病院を回っての見学や活動をしています。私達はこの医療隊員の集まりを「広西医療ベクトル」(以下ベクトル)と呼んでいます。現在ベクトルは6名(内1名任期終了で帰国)で活動しています。

 さて、今回ベクトルではリハビリテーションの紹介DVDを作成しました。作成に至った理由として、初めに同自治区内の看護師隊員が、担当患者様へのリハビリ指導の依頼を活動先から受けたことに始まります。その後同自治区内のリハビリ隊員が、機能訓練の行い方を映像にし、看護師隊員に送ったことをきっかけに、せっかく医療隊員が集まっているのだからということで、ベクトルを結成。その時の経験を基にDVD作成の話題が持ち上がりました。

 さらに以前行った看護師隊員へのアンケートで、リハビリ依頼を受けたことがあるという回答も多く、看護師隊員はもちろん、配属先の看護師や患者様・ご家族など、誰が見ても解るようにリハビリの訓練内容をまとめ、映像化したらよいのではと考え作成に至りました。

 作成に至っては、まず各患者様の状態も異なるため、統一された方法がなく、どのように伝えた方がわかりやすいかを話し合いました。そして入院中や退院後でも誰もができる簡単なリハビリとして、関節可動域訓練と起き上がりや歩行といった、基本動作の基礎を取り上げて撮影を行いました。

 これは関節の可動域を確保し、日常的に行われる基本動作を通じて、介助量の軽減や寝たきり防止を目的としています。内容は誰でもわかるように映像をメインにし、特に注意が必要な点のみ書面上に残すようにしました。またDVDが再生できない環境も想定し、写真と注意書きをまとめたパンフレットも作成しました。

 DVDとパンフレットは内容的にリハビリの基礎的なものですが、病院でのリハビリの紹介や、看護師隊員を通じて配属先の看護師やご家族へのリハビリ紹介により、多くの患者様にリハビリを提供できるのではと考えています。(2008年10月)

19年度2次隊 広西壮族自治区柳州市人民病院・理学療法士 町田将一