日本人来了〜!!
来ました、来ました。とうとう来ました! なんと日本の女子高生4人が、ここ衡陽市に来てくれたのです! 北京でも上海でもなく、内陸の湖南省それも衡陽市に来てくれるなんて夢(?)のよう。 なにしろTV局だって取材しに来るくらいなんですから。
今回の交流は去年に続いて2回目。
日本語教師として私が働いている衡陽市第七中学では、現在約300名の生徒が日本語を学んでいます。同僚は3人。そのうちのひとりが研修で日本に行ったとき、研修先である埼玉県で国際交流に力を入れている高校の先生と知り合ったことがきっかけになりました。その高校では第二外国語として中国語を学んでいて、たがいに語学力の向上や異文化理解をはかるため、去年の春から交流がスタートしたというわけなのです。内容は授業参加、市内観光、日本語サロン参加など。この日本語サロンは、市内の日本語に興味を持っている人を対象にした交流会で、毎週木曜日の夜に行っています。さてさて、どうなりますやら。
はるばるやってきた女子高生たちにとって、はじめての中国は「!」の連続だったようです。街に散らばるゴミ、どこでも痰を吐く人たち、そしてトイレ。中国を旅行した日本人だれもが話題にするあの「扉のないトイレ」ですね。地元高校生たちの生活(朝8時から夜9時まで勉強)にもびっくりしたようですが、なんといっても一番のおどろきは中国人の歓待ぶりだったのではないでしょうか。
もともと客をもてなすのが大好きな衡陽人。そして好奇心いっぱいの高校生とくれば、その興奮ぶりもお分かりでしょう。授業は即席の写真撮影大会に早変わり。さらにプレゼント攻撃。授業のあともプリクラを撮ったり、食事に誘われたりなど数えればキリがありません。はじめは戸惑ってちょっと疲れぎみだった4人も、気がつけば笑顔が増えてきました。
学校側が用意してくれた最後の晩餐は大盛り上がり。自慢の湖南料理をつつきながら、みんなハイテンション。ちょっとしたことにも笑いころげていました。翌日の朝は涙、涙のお別れです。地元以外では通じない方言をたくさん覚えて、彼女たちは帰国しました。
終わってみればあっというまの1週間でした。最後に、印象に残ったエピソードを。
ある日、日本語クラスではない女の子がやってきて、プレゼントをくれました。彼女は日本語が話せないので、中国語で一生懸命話しかけていました。たぶん日本の高校生には内容はわからなかったと思います。でも、なにかを伝えようとするその気持ちは伝わったはずです。「交流」って、じつはこういうことなのかも。
もうひとつ。日本人にとって、自分の思いをここまで素直に表すことはなかなか考えられません。中国の人たちからこのような好意を受けるたびに、私は中国人民のふところの大きさについて考えさせられるのです。そしてまた、自分はそれだけのものを返せているだろうか、と。
授業準備に力が入る今日このごろです。
18年度1次隊 衡陽市第七中学 日本語教師 小牧 陽二郎