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積載能力が中国一の「長征5号」ロケット、打ち上げに成功

中国の推力最大のロケット「長征5号」が2016年11月3日20時43分、文昌衛星発射センターから打ち上げられた。今回の打ち上げ成功は、中国のロケットがアップグレードとモデルチェンジを実現し、積載能力が世界トップ水準に達したことを意味する。

中国最大のロケット、その全貌が明らかに

来源:人民網日本語版(2016-10-31 14:04)

  長征5号ロケットが今年下半期、初めて打ち上げられる。中国で高さが最高、体積が最大、積載量が最大の同ロケットは、常に人々から注目されている。[详细]

「長征5号」ロケット、海南省文昌市に到着

来源:人民網日本語版(2016-10-31 14:04)

  国家国防科技工業局、国家航天局(宇宙局)が発表した情報によると、中国最大推力のロケット「長征5号」が1日、海南省文昌市の清瀾港に無事到着した。ロケットは一連の組立・試験作業後、11月に文昌衛星発射センターで初の打ち上げを実施する。人民日報海外版が伝えた。[详细]

長征5号ロケット、発射エリアに到着 来月上旬に打ち上げへ

来源:人民網日本語版(2016-10-31 13:24)

  国防科技工業局、国家航天局(宇宙局)が発表した情報によると、初めて打ち上げ任務を遂行する、推力が中国最大の次世代ロケット「長征5号」が28日、海南文昌衛星発射センターの技術エリアで関連作業を終え、打ち上げエリアに垂直輸送された。同ロケットは11月上旬に打ち上げを予定している。[详细]

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「長征5号」はこんな顔

・長征5号の基本データ・
全長:56.97メートル
直径:5メートル
離陸重量:870トン
離陸時の推力:1060トン
近地球軌道での積載量:25トン
エンジン:新型液体酸素・ ケロシン
推進剤:マイナス183度の液体酸素、マイナス253度の液体窒素
打ち上げ日:2016年11月3日
主な任務:
2017年に月探査機「嫦娥5号」を、2018年に宇宙ステーション核心モジュールを、2020年には火星探査機を打ち上げる。

「長征5号」のここがすごい

  •  ◆最大
    長征5号の全長は56.97メートル、筒の直径は5メートルにのぼる。
     ◆最強
     長征5号の離陸重量は約870トン、積載能力は低地球周回軌道で25トン、静止トランスファ軌道で14トン。
     ◆最強のエンジン
    長征5号の離陸時の推力は1060トン。
     ◆最も冷たい
     長征5号は無毒・無汚染のマイナス183度の液体酸素、マイナス253度の液体窒素を推進剤としている。
     ◆最もかっこいい
     特別に設計されたフォン・カルマン曲線を採用。4つのブースターの頭部は斜めに切り落とされたような形をする。
     ◆信頼性が最高
    中国現役ロケットの設計上の信頼性は最も高いもので0.97だが、長征5号は0.98。
     ◆最も複雑
     長征5号の部品は十数万点に達する。
     ◆開発期間が最長
     2006年国によって開発が正式に認められてからすでに十年の歳月が経った。
     ◆国産率が最高
     長征5号は重要技術の完全に独自な知的財産権を持つ。
     ◆最も先進的
     国防科技工業局チーフエンジニアの田玉竜氏は「新型ロケットの新技術の応用が占める比率は通常30%未満だが、長征5号は90%から95%に達する。長征5号は中国ロケット技術の最高水準を示す」と話した。

海南文昌発射センターを選んだ理由は?

  • 1> 低緯度。高緯度の発射場よりも、地球の自転速度を十分に活用し、打ち上げの効率を高めることができる。
    2> 広角。90−175度の範囲に打ち上げ可能。
    3> 高安全性。海に向かって打ち上げ、ロケットの残骸が海に落下する。
    4> 輸送の制限が少ない。水運により新型・大型宇宙製品を輸送でき、経済的で信頼性も高い。