日本人は、除夜の鐘を聞きながら、静かに新年を迎える。中国人は、花火を上げて、賑やかに派手に新年を迎える。
中国の春節は、花火であれ、爆竹の音であれ、食事であれ、とにかく「量がすごい」。溢れ出す色彩とエネルギーに包まれているような感じ。これに比べて日本の年越しは静かで、食事も中国に比べればずいぶんシンプル。もちろんカウントダウンで騒ぐ人もいると思いますが。中国が「動」とすれば日本は「静」というか。
どうしても家族で過ごしたい、故郷に帰りたい、という執着の強さは、いつもびっくりします。ほかの時期では意味がない、というこだわりが日本人より強い気がします。
日本では、薄まりつつある「新年を迎える興奮と意気込み」が中国の春節には残っている。春節が近づきはじめると、気もそぞろで、「すべては春節が終わってから」というような中国人を見ていると、昔の日本を見ているような気がする。こういった風習は失うのは実に早いので、大切にしたほうがいいと思う。
家族団らんの重要度が、中国人の方が圧倒的に高い。
何歳になっても中国人は必ず家族で食事をする、年末年始に家族の時間をすごく大事にするなーと思う。日本人だと、帰省しなかったり、旅行に出たり、ということもありますよね。