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高齢者の「デジタルデバイド」を解決するには?

谁帮老人迈过“数字鸿沟”?

人民網日本語版 2020年09月23日16:49

新技术层出不穷,智能化、数字化让社会运转更加高效,却也给众多老年人带来一道难以逾越的“数字鸿沟”。老年人如何适应,谁来帮助老年人,这是摆在社会面前的一道必解的题。

モバイルインターネット時代には、スマホがなければほとんど何もできなくなっている。スマート化とデジタル化によって社会の効率は良くなったが、多くの高齢者にとっては越えることのできない「デジタルデバイド」ができてしまった。高齢者はどうやってこの状況に適応すればいいのか、誰が高齢者をサポートできるのかが、解決しなければならないテーマとして社会につきつけられている。

《中国互联网络发展状况统计报告》显示,截至2020年3月,我国网民规模达9.04亿人,互联网普及率达64.5%,但60岁及以上网民占比仅为6.7%。据国家统计局发布的数据,到2019年底,60周岁及以上人口占比约为18.1%。从这两项数据推算,有上亿老年人没能及时搭上信息化快车。

「中国インターネット発展状況統計報告」によると、2020年3月の時点で、中国のネットユーザー規模は9億400万人で、インターネット普及率は64.5%に達しているが、60歳以上のネットユーザーは6.7%に過ぎない。国家統計局が発表したデータによると、2019年末の時点で、60歳以上の人口が占める割合は約18.1%だった。この2つのデータから推算すると、およそ1億人の高齢者が情報化に追いついていないことになる。

在移动互联网社会中,缺乏话语权和学习能力的老人成为了某种意义上的弱势群体。即使在家庭中,也隐约有被边缘化的危险。北京大学社会学系教授陆杰华指出,移动互联网的发达在一定程度上导致社会交往模式发生改变,面对面交往频率减少,这会对老年人精神上带来一些负面影响。

モバイルインターネット社会において、発言権と学習能力に欠ける高齢者はある意味において弱者だと言えるだろう。家庭においても、主流から追いやられてしまうリスクをはらんでいる。北京大学社会学部の陸傑華教授は、「モバイルインターネットの発達はある程度社会の人づき合いの方法に変化をもたらし、面と向かってつき合う機会が減少している。こうしたことが高齢者の精神面にマイナスの影響を与えるとみられている」と指摘する。

即便顺利搭上移动互联网时代快车,空余时间多、辨识能力弱、网络安全知识不足的老年人也容易成为互联网诈骗对象,尤其对具有独立经济能力的老人而言,遭受互联网诈骗的后果更为严重。

上手くモバイルインターネット時代に追いついていけたとしても、暇な時間が多く、判別能力が低く、ネット上のセキュリティについての知識が不足している高齢者は、インターネット詐欺の対象になりやすい。特に経済能力のある高齢者にとっては、インターネット詐欺に遭った場合の影響はより深刻なものとなる。

多向发力跨越鸿沟

デバイドを乗り越えるために多方面が努力

不过,也有很多老年人拥抱智能手机,在移动互联网的世界如鱼得水。在B站上拥有超37万粉丝的江敏慈老人、抖音上短短15秒视频就有260万点赞与近10万评论的“时尚奶奶团”,还有更多熟练使用语音聊天、移动支付的老年人在手机屏的“视”界中玩得不亦乐乎。

しかし、スマホを使いこなし、モバイルインターネットの世界を自由に「泳ぎ回る」高齢者も少なくない。動画プラットフォームのビリビリ(bilibili)で37万人のフォロワーを抱える江敏慈さん、ショート動画共有アプリの抖音でわずか15秒の動画で260万もの「いいね」と10万近いコメントを集める「時尚奶奶団」、さらには音声チャットやモバイル決済を使いこなす多くの高齢者たちは、スマホのディスプレイの中で自在に楽しんでいる。

作为“国民级”应用,截至2018年9月,微信55岁至70岁用户已达到6100万。“想孩子了,就发个微信,等他有空了就会回我,打电话怕打扰他工作。”年迈的父母正努力跟上年轻人的思维方式和行为习惯,拥抱新的社交方式。

2018年9月の時点で、「国民クラス」のアプリとも言える微信(WeChat)の55歳から70歳のユーザーは6100万に達した。「子供が恋しくなったら微信でメッセージを送る。そうすると暇が出来た時に返事をくれる。電話だと仕事の邪魔にならないか心配だから」。こんな風に、年老いた父親や母親は若者の考え方や行動習慣についていこうとし、新たなコミュニケーションの方法を身に着けようと努力している。

不过,这不是一件容易的事。南京师范大学发展教育心理研究所所长谭顶良表示,除了公共服务给予老年人照顾之外,家庭中的代际支持和“文化反哺”也极为重要。对年轻人来说再简便的操作,在老年人眼里或许会是一座高山。要让父母融入移动互联网时代,除了买“硬核”产品,更要有足够的耐心。

しかし、それは容易なことではない。南京師範大学発展教育心理研究所の譚頂良所長は、「公共サービスの高齢者への配慮のほかにも、家庭における世代間サポートや、子供から親に新しい文化やスキルを教える『文化の面での親孝行』も極めて重要だ。若者にとっては簡単な操作も、高齢者にとっては高いハードルのように思えるかもしれない。両親にモバイルインターネット時代についていってほしいと思うのであれば、高齢者向けの電子製品を買うほかにも、辛抱強さが必要になる」と指摘する。

早在2016年,北京顺义老年大学石园西区分校应学员要求开通手机班,立刻成为最受欢迎的课程,许多老人不辞辛劳专程赶来。从安装手机应用到扫码点餐,从网购车票到防网络诈骗,一应俱全,“银发一族”学得十分着迷。

北京順義老年大学石園西区分校では、2016年には生徒の要望に応えてスマホの使い方を教えるクラスを開講。たちまち最も人気のカリキュラムとなり、多くの高齢者が苦労をいとわず受講しにやって来ている。アプリのインストールからQRコードでの料理注文、ネットでのチケット購入、さらにはネット詐欺防止まで、一通りの内容がそろっており、高齢者たちもすっかり夢中になって勉強していた。

修电梯也要有楼梯,装电灯的同时也要备有蜡烛。陆杰华表示,帮助老年人更好适应移动互联网时代的生活,除了在技术开发中更加注重其需求和习惯外,在公共政策制定和公共服务方面,对无法使用智能手机的老年人提供多元选择和替代方案。

しかし、エレベーターが修理中の時には階段が必要だし、電球を付け替える時に備えてロウソクを準備しておくことも必要だ。陸教授は、「高齢者がモバイルインターネット時代の生活に適応できるようサポートし、技術開発でもそうしたニーズと習慣をさらに重視するほかに、公共政策の決定や公共サービスの面でも、スマホを使えない高齢者向けに多元的な選択肢と代替プランを提供すべきだ」と指摘する。

预计到2025年,中国将有约3亿60岁以上的老年人。在快速发展的移动互联网时代,步履蹒跚的老人有“慢”的权利。除了帮助老人融入移动互联网世界之外,也要接受他们老去的事实,在移动互联网方式之外,提供可供选择的方案。

2025年には、中国の60歳以上の高齢者は約3億人に達するとみられている。急速に発展するモバイルインターネット時代においても、足取りのおぼつかない高齢者には「ゆっくりと」取り組む権利がある。高齢者がモバイルインターネットの世界に溶け込むことをサポートするほかにも、彼らが年老いているという事実を受け入れ、モバイルインターネットという方式のほかにも、選択可能なプランを提供する必要があるだろう。

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