【音声ニュース】長髭の「関長」が嘉峪関で大人気

人民網日本語版 2023年08月10日09:39

甘粛省の嘉峪関は、明代長城の最西端にある関所で、今は有名な文化観光景勝地となっている。

嘉峪関出身の李森さんは、持ち前の器用さと親しみあふれる地元の訛りを活かし、景勝地を訪れる観光客に独創性あるオリジナルの関所通行許可証を発行し、かつての中国の領土を離れて西域へ向かうための「出国」儀式を再現している。そして、李さん自身も「関長」として名を馳せるようになった。「関長」とは、古代に関所で、旅商人や使者の往来をチェックする責任者のことだ。

43歳になる李さんは、今では嘉峪関で最も人気の高い「ネット有名人」となった。観光客の中には、「合法的に通関を許可する」と「関長」から通告されるためだけに、強風の中や炎天下で数十分も待つ人もいる。「関長」のほうも、絶えず新しいスタイルを生み出している。最初は宣紙に手書きだったが、印刷版や木板版、巻物式へとバリエーションを増やし、「通関許可」のセリフを考え、さらには「関長」の鎧や戦闘用の靴まで作るという凝りようだ。

「故郷の観光業のために、微力ながらも全力で貢献したい」。李さんはショート動画の自己紹介でこう語っている。

「人民網日本語版」2023年8月10日

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