ファーウェイの決済サービスが来た! アリペイ・WeChatペイと真っ向勝負?
華為(ファーウェイ)技術有限公司の決済サービス機関が名称を変更したことに、市場が大きく注目している。中国人民銀行(中央銀行)のウェブサイトがこのほど伝えたところによると、同行はファーウェイ傘下の決済サービス会社の深セン市訊聯智付網絡有限公司が社名を「花弁支付(深セン)有限公司」に変更することを認めたという。
ここ数年、決済業務の営業許可証が各インターネット及び産業の大手企業の新たな競争の場になった。現在は微信支付(WeChatペイ)と支付宝(アリペイ)が中国国内の決済市場で90%を超えるシェアを占めている。業界では、社名を変更した「花弁支付」が市場の状況を変えるかどうかに高い注目が集まっている。
エンジェル投資家で人工知能(AI)専門家の郭涛氏は、「華為支付(ファーウェイペイ、花弁支付)がファーウェイの巨大なエコシステム、たとえば基本ソフト(OS)『鴻蒙(Harmony、ハーモニー)』、スマートフォン、ウェアラブルデバイスなどをよりどころにして、市場シェアと決済規模を急速に拡大させれば、アリペイとWeChatペイは史上最強のライバルに向き合うことになる。今後、中国のモバイル決済市場は2社による寡占状態を打ち破り、支付宝、財付通、ファーウェイペイ、銀聯雲閃付の『天下四分』の局面が出現するだろう」との見方を示した。
評論家の解筱文氏は、「ファーウェイが決済分野に進出したのはデジタル経済時代にチャンスをつかまえ、そのエコシステムを拡大し、産業チェーン全体にわたる事業展開を実現するためだ。WeChatペイとアリペイと比較して、ファーウェイには技術力とグローバル業務展開の面で一定の優位性がある。スマホ販売量は世界で高いシェアを持つ一方で、スマホが決済端末として普及する上で決済面の非常に大きなポテンシャルをもたらすことができる。さらに、ファーウェイは技術の蓄積、通信キャリアや小売業者との緊密な協力によって、決済業務により力強く大きなリソースと決済シーンへの入り口を提供することが可能で、たとえばスマートウォッチや車内決済などがある」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2023年10月18日
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