米国で暮らすパンダ「美香」、「添添」、「小奇跡」が帰国の途に

人民網日本語版 2023年11月09日15:56

資料写真、小奇跡(シャオチージー)

資料写真、小奇跡(シャオチージー)

米ワシントンのスミソニアン国立動物園で暮らしていたジャイアントパンダの「美香(メイシャン)」と「添添(ティエンティエン)」、2頭の間に生まれたオスの「小奇跡(シャオチージー)」の3頭が今月8日、チャーター機で帰国の途に就いた。新華社が報じた。

在米国中国大使館の徐学淵公使はスミソニアン国立動物園で行われたシンプルなセレモニーにおいて、「『美香』と『添添』は2000年にこの動物園にやって来た。中国と米国はパンダの保護や研究の面で、密接に協力し、多大な成果を挙げ、両国の国民の相互理解と親睦を力強く促進してきた。中国は今後も、米国を含むパートナーと共に、絶滅危惧種の保護や研究、及び生物多様性保全の面で密接に協力し、持続可能な発展と各国の国民との親睦のために多大な貢献を果たすことを願っている」と語った。

スミソニアン国立動物園・生物保護研究所のブランディ・スミスディレクターは、「米国と中国は50年以上にわたりパンダ保護の共同研究を行ってきた。1つの生物種の保護を対象にした共同研究としては世界で最も長い。米国と中国のパートナーシップは秀でている」とした。

現地時間午後1時頃、「美香」ファミリーはチャーター機で離陸。輸送を担当した貨物輸送会社・フェデックス・エクスプレスの関係者によると、チャーター機はアラスカのアンカレッジを経由して中国の成都市に向かう予定。所要時間は約19時間で、獣医1人と、飼育員2人が同乗しているという。

米国で23年間暮らした「美香」と「添添」の間には4頭の赤ちゃんが生まれた。うち、「泰山(タイシャン)」と「宝宝(バオバオ)」、「貝貝(ベイベイ)」はすでに中国に返還された。「小奇跡」は、誕生した2020年8月21日当時、新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るっていたため、現地の人々に喜びと希望を与えた。「美香」ファミリーが帰国すると、米国に残るジャイアントパンダは、アトランタ動物園の姉妹「雅倫(ヤールン)」と「喜倫(シールン)」となる。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年11月9日

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