中国の海上無人ヘリ第1弾が山東威海で就役

人民網日本語版 2023年11月30日13:38

中国の海上無人ヘリコプター第1弾が29日、山東省威海市で就役した。これにより水上交通の動的コントロール能力と、船舶海難事故緊急対応水準を大きく高めることになる。中央テレビニュースが伝えた。

今回就役した無人ヘリ2機の全長は7.33m、全幅は1.58m、全高は2.43m、積載量は75kg、最大遠隔操作距離は150km、最大航続距離は400km、最高飛行速度は150km/h。光電ポッド、船舶自動識別システム、緊急投下、指向性スピーカーなどの先進的な設備を搭載し、サーマルイメージング、遠距離動画リアルタイム伝送、緊急救援物資輸送などの多くの機能を持ち、風速17.2m/s以下で任務を遂行可能で、中国の海上システムに導入された最も先進的な無人ヘリだ。

無人ヘリによる監督管理を行う山東省成山頭水域は、船舶が渤海及び黄海北部の各港湾を出入りするため必ず通過するルートで、毎年約11万隻の商船が同海域を通過し、年間平均で数万隻の漁船が操業。

威海海事局指揮センターの王剛センター長は、「日常的な法執行では、無人ヘリの空撮設備で違法船舶を追跡することで、スピーディな調査と証拠収集を実現し、陸上と海上の法執行に合わせて海上違法行為を処理する。無人ヘリはさらに短時間内に広い範囲の水域の捜索・救助や石油漏れのモニタリングが可能だ。黄海・渤海海域の船舶汚染対策及び緊急捜索・救助などの面で重要な役割を担う」と述べた。(編集YF)

「人民網日本語版」2023年11月30日

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