甘粛省積石山県でM6.2の地震、死者118人に 急ピッチで進められる捜索・救助活動

人民網日本語版 2023年12月19日14:56

甘粛省臨夏回族自治州積石山保安(バオアン)族東郷(ドンシャン)族撒拉(サラール)族自治県で今月18日午後11時59分、マグニチュード(M)6.2の地震が発生した。現時点で確認された死者は計118人、甘粛省で105人、隣接する青海省で13人となっている。一部の地域の水道や電気、交通、通信といったインフラに被害が生じている。

現在、スクリーニング・捜索、負傷者の治療、避難、被災状況の確認、インフラの緊急修理といった災害救助活動が急ピッチで進められている。

捜索・救助チームが次々被災地入り

地震発生後、各地の捜索・救助チームが次々被災地入りしている。

甘粛省消防救援総隊は直ちに一級の緊急時対応を発動し、蘭州市や隴南市、臨夏回族自治州、甘南蔵(チベット)族自治州、武威市、白銀市、定西市などの9支隊のほか、「重型」の地震救援専門捜索隊2チーム、「軽型」の地震救援専門捜索隊7チームの隊員合わせて580人、消防車88台、災害救助犬12頭を派遣した。隊員らは生存者探査装置といった捜索・救助装置・器材約1万点(セット)を携帯して、被災地に急行し、懸命な捜索を展開している。

また青海省消防救援総隊は直ちに緊急時対応メカニズムを発動。省の「重型」地質災害専門救援隊2チーム、「軽型」の地質災害専門救援隊4チームの合わせて6チーム520人が、災害救助犬6頭や器材・装置3万271点(セット)と共に、121台の車に分かれて、救援のために被災地に急行した。

19日午前5時半の時点で、国家総合性消防救援隊チームの1168人、車両214台、災害救助犬11頭が被災地で救援活動を展開している。これまでに5郷・鎮、15村において損壊した家屋504棟を確認したほか、身動きが取れなくなっていた被災者38人を救出し、182人を避難所に移送した。

中国国家防災減災災害救助委員会や緊急管理部は国家食料・物資備蓄局と共同で、甘粛省にテント2500張、綿入れ(防寒服)1万着、毛布1万枚、綿の敷布団1万枚、折り畳み式ベッド1万床を含む中央災害救助物資を緊急調達し、地方政府が災害救助活動や、被災者の避難などを確実に行えるようサポートしている。(編集KN)

「人民網日本語版」2023年12月19日

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