【解読!新中国スタイル】「中国メイク」流行で海外でも中国コスメブランドが人気に

人民網日本語版 2024年01月11日14:20

2023年、中国のソーシャルメディアでは、「新中国スタイル」が話題を集め、関連する投稿の数が約4倍にまで膨れ上がった。

中国では伝統文化と現代の要素を組み合わせることが流行している。「2023『新中国スタイル』オシャレライフデータ報告」によると、昨年、メイクアップやコーディネート、食養生、インテリアといった分野と「新中国スタイル」を融合させるというのが、中国人の間で人気を集めるライフスタイルとなった。

中国の歌手・女優の周潔瓊さん。(資料写真。画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)。

中国の歌手・女優の周潔瓊さん。(資料写真。画像著作権はCFP視覚中国所有のため転載禁止)。

細くて長い眉や目尻が濃いめのグラデーションを作るアイシャドウ、真っ赤な唇などを特徴とする新中国スタイルの「中国メイク」が近年、人気を集め、女性芸能人の「中国メイク」が大きな注目を集めるようになっている。そして、美容系ブロガーがアップする中国文化を取り入れた「国風」の動画もまた幅広く受け入れられている。新中国スタイルの「中国メイク」は、1千年以上受け継がれてきたメイクと文化に新たな時代の活力を注入し、「個性」を重視する現代の人々のニーズを満たしている。

新中国スタイルの「中国メイク」の流行は、中国人の美的感覚の回帰と移り変わりを反映している。メイクアップ愛好者は、アイドルやネット有名人のメイクを一心に追いかけるのではなく、肌や顔のラインの美しさのほか、顔の骨格にも注目するようになっている。また、新中国スタイルの「中国メイク」は、「人とメイクの融合」にこだわり、全て自分の顔の特徴に合わせてメイクが施され、うりざね顔や目を大きく見せるメイクを盲目的に追求していない。

「中国メイク」は、自分の感覚を最も重視し、「クール」、「シャープ」、「ノーブル」といったキーワードは、さまざまな新中国スタイルのオシャレなスタイルを示す言葉となっている。

新中国スタイルの「中国メイク」人気は中国国内から海外にまで波及している。アンティークな模様入りで窓をモチーフにした化粧ケースやハートの形の鍵のような口紅、鼻煙壷をモチーフにしたリキッドファンデーションの容器など、中国コスメブランドが、「中国メイク」や中国美学と共に、「海外進出」を果たしているのだ。

中国国産品のトレンド「国潮」の流行を受けて、ある韓国の美容系ブロガーは、「中国コスメブランドのコンシーラーなしでは、今やメイクはできない」とし、韓国の女性芸能人も中国コスメブランドのリップグロスを使い始めているほどだ。

そして近年、日本でも中国の歴史ドラマが放送されるようになっており、「中国メイク」の普及に一役買っている。日本の一部の女性は、歴史ドラマで伝統衣装を身につけた孫儷(スン・リー)や周迅(ジョウ・シュン)といった女優を見て、「中国メイク」にチャレンジするようになっている。

そして一部の中国コスメブランドは、その波に乗って、日本の有名な美容系ブロガーと提携し、「中国メイク」のやり方を紹介する動画を作成し、自社製品や東洋の美の特徴をPRして、「中国メイク」ブームを起こした。ここ数年、東京の百貨店などには、中国コスメブランドの売り場がどんどん登場している。

中国コスメブランドが日本や韓国で人気になっているのは、中国国内で「中国メイク」が流行し、その人気が海外へと波及したことの必然的結果だ。市場分析機関は、「中国ブランドの日本市場シェア率は今後、4-5倍増えるだろう」と予測している。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年1月11日

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