中国のとある小学校で学期末に配られた「美味しいご褒美」とは?

人民網日本語版 2024年02月01日11:00

学校から学期末にもらえるご褒美といったら何を思い浮かべるだろうか?賞状?それとも先生のメッセージが添えられたノートだろうか?広東省珠海市白蕉鎮の白石小学校の終業式ではこのほど、サトウキビや野菜、米など合わせて、800キロが「ご褒美」として児童に配られた。

山積みにされた「ご褒美」

山積みにされた「ご褒美」

これらの「美味しいご褒美」はいずれも児童たちが自分たちの手で育て上げた農作物だ。同校には「耕読園」と名付けられた菜園があり、児童たちは「労働カリキュラム」の時間や授業の合間に果物や野菜の世話をして育てている。

そして終業式を控え、教師と児童が一緒に収穫を行い、この「美味しいご褒美」を準備。終業式では、品行方正で学習面で優れ、優秀な成績を収めた児童にこれらの「ご褒美」が贈られた。児童たちに「収穫」の楽しみを体験してもらうだけでなく、食糧の大切さも知ってもらうのがその狙いだ。

学校が生鮮市場に様変わり?魚や野菜などを「ご褒美」として贈呈

広東省東莞市虎門鎮の金海湾小学校の期末総括表彰式では、「礼儀・マナーの模範生」、「真面目に勉強する模範生」、「スポーツ模範生」として表彰された児童に賞状のほか、学校で飼育しているニワトリの卵や、学校の池で養殖しているティラピアが贈られた。これらはいずれも、「労働カリキュラム」の一環として児童たちが飼育・養殖・栽培した「成果」だ。

河南省開封市蘭考県の啓航小学校では、期末テスト終了後に児童に魚が配られ、ネットユーザーの注目を集めている。春節(旧正月、2024年は2月10日)が近づき、同校では豚肉や魚、サトウキビなどを購入して、一・二・三等賞、及び優秀賞の賞品として児童に配った。

江蘇省南京市の琅琊路小学校・柳洲東路分校は学期末の「ご褒美」として、ネギとセロリ、サトウキビを児童たちに配った。これらには、いずれも同音の言葉やその形状が意味する言葉の意味が込められており、学校の児童に対する期待が込められている。中国語で「大葱(ダーツォン)」と発音するネギには賢さを意味する「聡明(ツォンミン)」が、「芹菜(チンツァイ)」と発音するセロリには勤勉さを意味する「勤奮(チンフェン)」が、そして節があり、すくすくと伸びるサトウキビには、「節節高昇(成長し続ける)」という意味が込められている。(編集KN)

「人民網日本語版」2024年2月1日

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