中国の年金制度体系が10.7億人をカバー 世界最大規模
最新データによると、3月末の時点で、中国の基本養老保険(年金制度)の加入者数が前年同期比1434万人増の10億7000万人に達した。長年の安定した発展を経て、中国はすでに世界最大規模の年金制度体系を構築している。新華社が報じた。
国民が高齢になっても必要な世話を受けられるようにするため、中国はすでに、職工基本養老保険と都市・農村部の住民対象の養老保険という2大制度を制定し、制度の「法定人群」全員カバーを実現している。3月末の時点で、中国全土の社会保険カード保有者数は13億8000万人で、98%の人口をカバーしていた。
中国人的資源・社会保障部の王暁萍部長は、「中国は近年、都市・農村部の住民を対象にした養老保険制度を統一し、政府機関、事業機関、企業の養老保険制度の一本化を促進し、全国で企業職工基本養老保険を統一して計画しているほか、個人養老金制度も構築している。現時点で、マルチレベルで、複数の柱が支える養老保険体系がほぼ確立されている」と説明する。
中国国家統計局のデータによると、2023年末、中国の60歳以上の高齢者は2億9600人以上に達し、高齢者の人口基数が大きくなり、高齢化が加速しているため、養老保険体系整備加速には重要な意義がある。
中国人的資源・社会保障部は、「今後も、全国で統一して企業職工基本養老保険の計画を立て、省級政府が養老保険の業務考課を展開し、第三の柱となる養老保険を積極的に発展させ、個人養老金制度を全面的に導入し、カバー率と保険金納付水準を高めていく。また、都市・農村部居民養老保険制度を健全化し、条件が整っている集団経済組織などの加入者の保険金納付に対する手当支給を安定して推進し、納付額が多いほど、受給額も多くなり、長く納付するほど、多く受給できるようにするよう働きかける」としている。
社会保障体系は、国民の生活やセキュリティネットワーク、社会運営を安定させる役割を果たす。社会保障のアクセシビリティを増強する面で、中国人的資源・社会保障当局は、より多くの人をカバー範囲に組み込むことを計画している。そして、新業態の従事者やフレキシブルワーカー、出稼ぎ労働者などに焦点を合わせ、政策・措置を整備し、加入者の数を増やし、構造を最適化し、待遇が保険金納付率に見合うよう取り組んでいく考えだ。(編集KN)
「人民網日本語版」2024年5月31日
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