中国初の新エネルギーフェリーボート、上海を出港
人民網日本語版 2024年07月18日14:37
中国初の新エネルギーフェリーボート「上海フェリー11」が17日、南陸線陸家浜路埠頭を出港した。画像提供は上海市フェリー有限公司
中国初の新エネルギーフェリーボート「上海フェリー11」が17日、南陸線陸家浜路埠頭を出港した。これは上海のフェリーがグリーン発展の新段階に入ったことを示している。中国新聞網が伝えた。
上海市フェリー有限公司によると、同フェリーは2ヶ月間にわたる無乗客テストを行い、その後塘董線で試験運航を開始する。年末までに市街地中心エリアの航路で正式に運航を開始する。
同フェリーは完全電動システムを採用し、ゼロエミッション、ゼロ汚染、低騒音、低振動を実現。同フェリーは2023年3月22日に上海交運船舶有限公司で建造開始され、同年11月8日に順調に進水した。乗客定員は250人。
同フェリーはリン酸鉄リチウムバッテリーを採用し、長寿命、大容量、安全、固定容量などの特徴を持つ。フェリー全体のリチウム電池の蓄電容量は3132kWhで、10時間の電力需要を満たす。従来の内燃機関フェリーボートと比べると年平均で50トンのディーゼルオイル燃料を節約でき、排ガス、廃水、騒音公害を出さず、大気質と生態環境に積極的な影響を与える上、使用コストもより低い。
同フェリーの船体は鋼製材料、上部構造はアルミ合金材料で、航行中の安全性と安定性をさらに確保している。
上海は水によって誕生し、繁栄した。上海フェリーは黄浦江を113年航行している。現在は北の呉淞口から南の閔行までの80kmの黄浦江で計17本の航路があり、34隻が運航中だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2024年7月18日
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